“Red River Valley” はとっても好きで、よく歌っています。
でも、このバージョンは初めて聞きました。ドキドキしますね。
昔はこの歌が、単なる明るくてリズムの良い歌だと感じていただけでした。
この歌には、ゴールドラッシュ時代の白人男性とネイティブアメリカンの女性の恋と別れが歌われているのだと、後に知りました。
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「何としてでも、一緒に過ごしたければ、方法はあるのでは?」と思った私は、子どもだったと思います。
高田郁さんの「出世花」を読んでいたとき、「生まれた時代」「身分や立場の違い」「巡りあわせ」など、自分の思いだけでは、どうにもならないこともあるんだと気付きました。そのときには、なぜか自然に”Red River Valley”の歌詞について考えていました。
ゴールドラッシュ時代は、人種の違い、立場の違いというものは、非常に大きな壁だったでしょう。また、男性が旅をしている状況での遠距離恋愛というのは、インターネットや電話が気軽に使える現代とは違い、本当に難しかったのでしょう。
「こんなに愛していても、もう、どうしようもない」と思った時、明るく歌うことを選んだこの女性は、心の状態がどうであれ「とりあえず笑うこと」「楽しんで歌うこと」には、心を軽くしてくれる効果があるって、よく知っていたんでしょうね。