昨日の夕方、喘息の先生のところへ行った。
「こんにちは」
「こんにちは」
「今日は、調子いいです!!」
「うん、笑顔が輝いてるね!!」
なんかすごい会話だ・・・。
「どうやったかな?」
「あの、今思えば急性胃腸炎やったんかなっていうのが一回あって、連休の4日と5日、体がだるくて、ただだるいっていう以外、何もなかったんで、耳の調子悪いんかなって思ってて。それで6日になって、嘔吐と下痢とあったんで、急性胃腸炎やったんやろかって」
「あぁあ・・・、まわりに同じ症状の人はいますか?」
「いないです」
「うーん、そのだるかった間って、どうしてたんかな?」
「のんびり。仕事のペースも落として」
「そうか。。。急性胃腸炎やったんかなぁ?」
「不明ですね」
「不明です」
「皮膚は? どうかな?」
「今は、大丈夫です。綺麗なもんです」
「ほかは?」
「あ、あの、N先生なんですけど、N先生に新しい精神科の先生と会ったらって言われて、L先生と会って、L先生がものすごい・・・」
「ちょっと待って、ちょっと待って、N先生ってやめはんの?」
「いや、あの、えっと、あの・・・(慌て気味)」
「え、N先生が?」
「いきなりやめるんじゃなくて、患者さんの数もすごいいてるし、新患の方来られたら、主にL先生がみてはるみたいで、ただN先生はもう年齢もそれなりやし(←N先生ごめんね)」
「あ、そうなん、N先生がなぁ・・・」
なんかもしかして、H先生がショックを受けてるのかもと感じて、一緒にショックになった。
あぁそうだ。せっかく紹介してくださったH先生に「N先生怖いよう」と泣きついたのは、昨日のことのようだけど、昨日のことじゃない、あくまでも「よう」だ。
さて、とてつもない偶然なのだが、今日の新聞の夕刊に、私がうつ状態に陥ったのとほとんど同じ理由で、自殺にいたった人がいる、という記事が載っていた。私のケースの関係者を特定できないようにするため、その記事へのリンクはしない。
自殺したことには、いけないって思う。でもそれは、私がそのとき死ぬことを選べなかったからこそ、言えること。その騒動の真っ只中にいる人には、身を切られるような、痛み、悲しみ、絶望を味わっているものだ。
あのとき、N先生のもとから逃げ帰ってきた私を、H先生が「ちょっと我慢して、通ったら大丈夫やから」とたしなめてくれなかったら、どういう事になっていたか、想像すると怖ろしい。
私が自分のことで手一杯で、他人の痛みを思いやれる状況になかったら?
自分が死んだら、他人にどういう痛みを与えてしまうのか、考えられないままだったら?
本当にそう考えると、N先生やH先生とは、縁があって相性がよくて、最高の診療を受けられたのだ。感謝したいと思う。
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