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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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「それは、用事とはいわんやろ(笑)」

外科のS先生のところへ行……く前に、まず内視鏡をしていただいた。内視鏡の部屋には見慣れた看護師さんがいらっしゃるので、安心だ。

前処置のときに、のどの麻酔をされると、最後には飲んでしまう。あの魅力的な液体を吐き出すなんてもったいない。

「では、台に横になっていただけますか?」
「はい」
「点滴を入れますね……肘のところの血管しかとれないんで、ここから点滴入れます。動かさないでね」
「はい」
「無意識のとき動かしてたら私がなおしますから、なななななにぃ? とか焦らないでね」

無意識のときも、焦るのか?
鎮静剤を入れてもらってすぐ、眠ることができた。

目が覚めると。

「すみません、ちょっと時間がかかったので、目が覚めてしまったですね。しんどくなかったですか?」
「いえ、あの、眠ってたんで……」
本当に眠っていて気付かなかった。

「鎮痛剤をたくさん飲まれてるとか、ストレスがかかってるということはないですか? じそういう場合、こういう風になりやすいんですよ」
「婦人科の病気でして、鎮痛剤を多く使っています」
「そうですか。もしも胃の症状が強いとかになってきたら、お薬を変えてもらうってこともできますのでね」
「はい、ありがとうございます」

このあとリカバリールームで寝る。
30分ほどしたら、注意事項の説明を受けて、外科外来へ行き、S先生の説明を受ける。

「お疲れさんでした。酔ってないか(笑)?」
「ちょっと、足元がふらつくかな」
「まぁ、座ってください」
「はい」

「まず、鳥肌状胃炎は今まで通り」
「はい」
「で、胃の出口のほうがひどくて、上の方にいくにつれて、綺麗になってる」
「はい」

「で」
「はい」
「今日は、白っぽく見えるところがあるというので」
「はい」
「生検に出したそうなんやわ」
「はい」
「画像でみたところ、白っぽく見えるといえば見える程度」

私も見せてもらったけれど、素人目にはまったく「白い」とは思えないほどだった。

「悪性というのは、まぁないとは思うけれど、結果を伝えるのには1週間かかるねん」
「はい」
「で、いつものペースやったら、来てもらうのが2ヶ月後とかになる」
「はい」
「どうする?」
「どうって?」
「……えーっと、気持ち悪いとか、ない?」
「あ! そういう意味か。あまり悪性の可能性がなさそうなら……」
S先生が方法を考えてくださった。

「あの、試験の結果の紙が来ました」
「うおぉお。良かったな」
「ありがとうございます」
「これって、何点とらなあかんの?」
「たぶん、競争試験に近いんですけど、今回は情報処理技術系の試験が難しかったんです」
「ほぉ」

「M先生のところへは?」
「あ、あの、まだいけてなくて、すみません」
「えぇっ、もう半年経つで」
「でも、あの、どうやって行ったらいいのか」
「◎◎電鉄で、□□駅で」
「いや、あの、そういう意味じゃなくて」
「あぁ、何の用事にかこつけてとか、そういう意味?」
「はい。あの、愛を語るとか無理ですかね?」
「それは、用事とはいわんやろ(笑)」

「M先生は元気なんですか?」
「そうやな、元気や。今の職場は性に合ってるみたいやな」
「行ったら、怒られたりせぇへん?」
「せぇへん、せぇへん。前のときほうが、危なかったなぁ」
「そうだったんですか?」

「それじゃあ、Mのとこへは行きや?」
「はい。行きたいです」
「誕生日のメッセージも書いとくから、表で待ってて!」
「はい、ありがとうございます」

今日はガスター、サイトテック、ブスコパンを頂くことになる。ありがとうございました。ぺこり。

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