外科へ行った。S先生、大人気。私のもらった番号札は29番。もともとから「最後においで」といわれていたので、のんびり待つ覚悟はできている。
「こんにちは」
「はい、こんにちは。どうや、調子は?」
「実は外傷性ストレス障害(PTSD)の軽い症状みたいなのが夜中に出て、寝られへんのとげーげー吐く!!」
「精神科のL先生は、そのための薬を出したりしてる?」
「いえ、デパスだけです。今の自分には『それに対処しない』ってことが、一番の対処法やって言われてるんで」
「あぁ、なるほど。じゃあ、吐くんは放っておいてもいい・・・って言ったら誤解を招くけど・・・ガスターとサイトテックは続けてな? これを続けてたら、外科的にはそれ以上ひどいことには、ならんと思う」
「はい」
「で、経験上いつごろ治るとかは、分かる?」
「うーん、もう、眠れる日も増えてきてるし、ましになっていくと思う。こういう『夜間限定』の症状って、初めてやから分からんけど・・・」
「ほぉお・・・。PTSDの全体としては、軽くなってきてるってことかな?」
「うん、そうかもしれへん」
「で。」
「で。」
「何もないのに、そんな症状は出んやろ? 何があったん?」
喘息手帳に書いている内容を見せた。L先生と会話をしている内容が書かれてある。
「・・・私は、L先生みたいな優しい言い方はできへんけどな」
「はい」
「ふゆうは、おばあちゃんや、今回の件に関係のある人たちに『あなたの言ったこと、やったことは
不快だ』と言ったことがある?」
「・・・ない」
「言ってないよなぁ。私やったらとっくにキレてるわ。怒りを爆発させてるな」
「爆発・・・」
「うん。キレろとは言わないけど、小出しにできないっていうのは、いかんよ。こういうことになったら、いろんな人が心配するやろ?」
「はい、すみません」
「心配かけることを責めてるんやないねん。ただ、そうやって心配してる人のためにも、強く出るときは出ないといけない」
「はい」
「仕事は? この前言ってた仕事は、できたんか?」
「はい、おかげさまで!!」
「よかったな!! まぁ、仮にも経営者なんやから(笑)、言うべきことはちゃんと、言えないとな」
「はい」
「さて、次回の診察やけども・・・、○○という風にしていい?」
「はい、お願いします」
「ガスターとサイトテックのんどったら、胃が破れることは・・・多分ないから」
「もし破れたら、縫ってくれるやんな?」
「うん。そうなったらな、開腹手術じゃなくて、腹腔鏡でするわ。そのほうが傷も小さいしな」
「はい」
「私の希望やけど、次回の診察までに治っといてな」
「うん。治って来たら、
なんかいい事ある?」
「
笑かす!!」
「それは、いい事なん(笑)?」
「うん。なんか爆笑できるようなギャグをいくつかストックしておいて、笑かす!!」
・・・それって、
いつもの診察と変わらないんじゃあ・・・?今日もありがとうございました。ぺこり。ガスター、サイトテックをいただいて帰宅する。
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