T先生のところへ行った。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「あの、ちょっと言いにくい話を、最後にします」
「ほい。まず基礎体温表やな」
「はい」
渡す。
「え? 毎日、毎日、こんな体温やったら暑いなぁ(笑)」
「そうなんですよ」
「排卵日も何も、わからんなぁ」
「かろうじて、低い日があるんですよ」
「ああ、ホンマや。ってこれ、前のときに、23日周期になってしまってる?」
「そうなんですよ。出張やったんで、慌てました、ホントに」
「びっくりしたなぁ」
「はい」
「で、今回は月経の直前かな?」
「そうですね、体調の変わり方を見て、そういう感じかな」
「今回は、ちゃんとちょうどいい周期で来そうですね」
「はい!」
「では、今日からカバサールとかを飲んでもらわないといけないんで」
「あ、その前に話していいですか?」
「はい、どうぞ?」
「……という場合、どうすればいいですか?」
「……はぁぁああ。そう来たか」
「はい」
「昔使ったことのあるホルモン剤、おぼえてる?」
「はい」
「使っても、良いと思う」
「おぉ、そうなんですか?」
「うん。それより心配なのは、ボルタレンSRやな。ただ、ボルタレンSRのない生活なんて、してないやろ? 長いこと」
「はい」
「ホルモン剤を使ってた時でも、併用してたやろ?」
「はい」
「それなら、少なくとも、まずいと思ったときには、全部の薬を止めたうえで、来てくれるかな?」
「はい」
「すぐ、検査はできますんで」
「はい」
「ただ、辛い結果になりたくないなら、思いっきり気をつけてください」
「はい」
「……まぁ」
「はい」
「別に悪いことでもないし、どっちかいうといいと思うけどなぁ」
「そうでしょうか?」
「いや、それでいいと思うよ。急に何が起こるかなんて、分からんもんや」
「そうでしょうか?」
「うん。そんなん、全部を理屈では説明できへんから」
「はい」
「そういうもんやわ」
今後の過ごし方のコツなどを、伝授していただく。
ありがとうございました。
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