N先生のところへ行った。
「先生、先日は予約通りに来られずすみません」
「いえ、お薬は足りましたか?」
「実は足りなかったんですが、仕事が集中してしまい、2時に寝て5時に起きなければいけないような有様で」
「それは大変でしたね」
「ですので、ほとんど眠れなかったです」
「よく、体がもちましたね」
「あの、……というわけなのですが、お薬はどうすればいいでしょうか?」
「うちで出しているお薬は『どれがダメだ』ということは、ありません。ただ、お薬の種類を絞っておく方がいいとは思います」
「絞る?」
「今は、リスミー、ハルシオン、デパスを飲んでいますが、この中で色々な症状に効きやすいのはデパスかな。なので、寝る前にも全てデパスを飲むという形に変える方法があります」
「そうですか」
「はい。なので、気になることがあったら、『何が何でも全部やめなければいけない』とは言いませんので、デパスだけを飲むようにしてください。それで身体の先生に調べてもらうのと……どんなお薬もダメだという時期があれば、身体の先生の指示に従ってください」
「はい」
「で、他には」
「……ということがあって」
「それは、医療の範疇ではないのでね(笑)」
「で、でも、そのために眠れないとか、食欲がないとか、なったら医療の範疇では?」
「そうですね。そうとも言えますが(笑)」
「そんな流れは、不自然だと思うのです」
「不自然ではないでしょう」
「……」
「いわば、ふゆうさんの手元にもデータが何もないんでしょう?」
「はい」
「では、その状態であれこれと考えても、判断はできませんよ。これから、見極めていかないといけないんですよ。その上で、どうしてもダメだという結論になるかもしれないし、良いという結論が出ればそれでよし。それは、これから決めていくことでしょう」
ありがとうございました。リスミー、ハルシオン、デパスをいただいて帰宅する。
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