婦人科のT先生のところへ行った。今日は電車やバスの乗り継ぎのタイミングが良くて、予約時間の20分前に、婦人科の外来に着いてしまった。
そして予約時間の19分前に呼ばれた。
「え? もう、大丈夫なの?」
「うん、今日は前の人がとんとんと済んでな」
「そうなんですか?」
「たまには、こういう日もあるねん」
基礎体温表を出す。T先生は基礎体温表をじーっと見て言った。
「これって、排卵・・・排卵はあったんか? なかったんか(笑)?」
「あった、多分」
「あったよな!!」
「はい、あった、ように見えます」
「・・・いや、やっぱり怪しいかもしれんなぁ・・・」
「ははははは」
「ははははは」
「僕の印象では、21日目に排卵があったように見えるけど、タイミングとしては遅いし、高温期が短いやろ?」
「はい」
「じゃあ、16日目にも体温下がって、そのあと上がってるけど、また下がるっていうのがなぁ・・・。21日目やと思うわ」
「え、では、高温期が8日しかない?」
「うん、そう。そのほうが、この波形の説明がつく」
「でや。でや。そもそもは子宮内膜症ということで、診察をしてきたわけやけど、色々な事情とかあって、今はちょっと変わってきてるね」
「はい」
「今は、子宮内膜症そのものもあるし、卵巣の機能が弱いってことも考えんといけない」
「はい」
「で、何ができるかというと、ルナベル配合錠を出すことになるねんけど・・・」
「ねんけど・・・」
「もう一周期だけ、ルナベル配合錠なしで、なんとかいける?」
「はい、いけます」
「逆に、ホルモン剤使うってことに抵抗はあるかな? あるんやったら、別に言ってくれていいねんで?」
「いや、ないです。ルナベルやったら抵抗は無い」
「そうか、今まで合ってるという感じを持ってたしねぇ」
「はい」
「ルナベルを使ったとして、起こりうる問題は不正出血か・・・」
「はい」
「今までにも、しばらく効いていて、段々と不正出血が起こって、ノアルテン-Dを使って止血というパターンやからな」
「はい」
「それと、今一番しんどいのは、どういう症状かな?」
「え、どういう・・・」
「月経困難症の中での痛みとか、月経前緊張症のだるさ、全身倦怠感、不安、そういったものの中で、どれが大変?」
「月経前のだるさが、一番辛いです」
「それは、今はどう対処してるんかな?」
「私は、体調が悪いことを『(精神的な)不安である』と認識してしまうほうなんで、デパスを飲んでます」
「あぁ、ホルモンのバランスが変わるっていうときには、不安という感じを受ける人はいますよ」
「そうなんですか」
「月経前緊張症という名称も、そこから来てるようなもんやねんね」
「はい」
「で、次回の診察にルナベル配合錠を出すかどうかやけど・・・って、次回ねぇ、普段どおりのタイミングで来てもらおうとすると、僕の夏休みとかぶってまうわ」
「あ・・・」
「どうしよう・・・っていうか、次回に同じタイミングでルナベル配合錠を出したら、遅すぎるんやんな。ルナベル配合錠は月経開始1日目から5日目に服薬開始、やからなぁ・・・」
「はい」
「早く来てもらおうとすると、月経前緊張症の様子が分からない。遅く来てもらったら意味が無い。代診を立てて、誰かに投薬してもらうということもできるけど・・・。あ、何やったら、新しい先生と会って見識を広めておくか? ( ←
メニエール病の文章からの引用です)」
「ははははは」
「ははははは。冗談はさておき・・・、
何かいい案をささやいてくれぇ・・・」
「
T先生に無理なことが、私にできるはずが無いでしょお・・・」
「『お前が病院に(出勤して)来い』ということになるわなぁ」
「でも、先生にも夏休みは必要ですよね」
「そうそう、あぁあ、ふゆうさんのことまで考えてなかったなぁ・・・っていうか、一人の患者さんの都合に合わせて、夏休み取るって言うのもなぁ・・・」
「それはもう、仕方ないですよ。先生もお休み必要やもん」
「よし、決めた!! 次回割り切って、早く来てもらおう」
「はい!!」
「月経前緊張症のことは、次々回にまた報告してもらうことにして、次の周期はルナベル配合錠を使おう!!」
「はい!!」
「
メニエール病の文章、読んだよ」
「ありがとうございます」
「すごいなぁ、丁寧に書き残してあるねんな。ていうか、僕登場すんねんな」
「しますよ。重大人物ですよ。登場する先生、みんな『僕登場すんの?』っておっしゃいます」
「うん、びっくりした。
照れました!!」
「ははははは」
「ははははは。今回のこともそうやけど、長い間診察してるうちに、病状とか、年齢とか、身辺を取り巻く事情とか、変わってくるということもあるから、それにあわせて治療をしていこう。他の先生もそう思ってはると思うよ」
「はい」
「よし!! じゃぁ、次回はちょっと早いペースやけど」
「ありがとうございました」
今日は、カルナクリン、ボルタレンSR、ロペミン、ブスコパンをいただいて帰宅する。ありがとうございました。ぺこり。
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