17日ごろから、基礎体温が上がってしまった。ルナベル配合錠を飲んでいるので、こんな高い体温になるはずはないのに、なんかおかしいな、と思っていた。
案の定、19日(服薬6日目)ごろから不正出血が起こり始めた。体がだるく、食べ物のにおいが鼻について、どうしても飲み込めない、ということが起こった。
頭がぼーっとして判断力や注意力が鈍り、仕事でもミスを繰り返して、大変なご迷惑をかけた。焦りや不安でいっぱいになると、ミスが起こるし、ミスに気づかない。そのまま先方に渡してしまい、ミスを指摘されてますます、焦りや不安でいっぱいになる。この悪循環にはまっていたと思う。焦りや不安に弱い自分を、少しは変えていかなければならない。
今日、あまりの状態に耐えかねて、ノアルテン-Dをいただこうかと思ったのだけれど、ノアルテン-Dにも吐き気や体のむくみ、眠気などの副作用がある。病院の近くまでいったけれど、なんだか突然「9日間、不正出血を我慢すればいいだけやん?」と思ってしまった。結局ノアルテン-Dはもらわないことにした。
婦人科のT先生は、本当に優しい雰囲気で、何かと不安になりがちな妊婦さんに、安心感を与える先生だと思う。私も「祖母の介護中に暴言を吐かれてから、ずっと耳にその言葉が残っていて、気を緩めると泣いてしまう」と話したことがある。そのとき「他人をびっくりさせるような状況じゃなければ、気を緩めてもいいと思うねんけどなぁ」とおっしゃったことを、今もおぼえている。
私は介護中に、友人に不義理をして絶縁された。大変申し訳なかったけれど、逆に友人だからこそ、それだけ介護が大変なのだということを、わかってくれると思っていた。絶縁されたという事実から立ち直るのに、精神科の先生と何度もお話して、服薬についても検討していただいた。
今になっても、「祖母の言葉と、友人との断裂」が、心の中で重石のようになっている。T先生には私はとても甘えていて、「おばあちゃんのことが、今でも許されへんねん」「友達なんかもういらんねん」と、言ってしまいそうになる。一方で「T先生に悪い娘だと思われたくない」という考えもあって、「言ってしまいそうな気持ち」にブレーキがかかっていた。
最近になり、精神科のL先生に診ていただくようになった。L先生とは付き合いが浅いからか、結構ストレートに「許してあげてって言われるのが、しんどい」と話すことができた。人はそれぞれ「これだけは言われたくない」という言葉があって、祖母はそれを言ったのだから、許せない。「許してあげて」という理想論をいう人に「そうですね。そうできればいいんですけど」と笑って答えるのがしんどい。「許さなければ、許さなければ」と焦るほどに、しんどくなっていく。そう話すことができた。
今、何かあるたびに「心に重石を抱えているから、身体の調子が悪くなるのでは?」と思う。今回の不正出血も「心の重石のせいではないのか?」と思う。T先生が冗談混じりとはいえ「そうだやなぁ、心因性かもなぁ(笑)」と言ってくれると、なんか心の重石が軽くなるような気がする。L先生は精神科の先生なので、本当に心因性と断定するかどうかは別の問題として、私の気持ち自体はくんでくれて、ありがたいと思う。
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