「その人の話をもっと聞きたい」
「その人に話したいことがいっぱいある」
そういう時は、
「話を聞いて、幸せになりたい」
「聞いてもらって、幸せになりたい」
と思っている。
逆に言えば、
「一緒にいながら会話が成り立たないとしたら、幸せでない」
と思い込んでいるのだ。
先日その人と会ったのは、全くの偶然だった。
「たまたま行き違った」というレベルの、ごく短時間の邂逅だった。
それでも、私は幸せだった。
その人ともっと深くコミュニケーションを取りたい。
もし、飲み会などたっぷり時間がある場面なら、1時間、2時間と膝突き合せてじっくり話したい。
その思いに、今も変わりはない。
先日はとっさのことで、共有できる話題や感情はなかった。
ただそれぞれの進む道が一瞬交わったというだけ。
それでも、とても幸せだった。
その人が、間違いなく存在する。
その人が、元気で過ごしている。
私のことを、見つけてくださる。
突然のできごとに足がすくんで動けなくなった私に、その人のほうから近づいてくださる。
この瞬間を思い出すだけで、次の約束の日が来るまで、私はいつでも幸せになれるだろう。
この感情に、私は何と名前をつければいいのだろう?
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