その女性は、
「友人がそっけなくなった。結婚する私をねたんでいるのかな?」
と婚約者に相談したそうだ。
すると、婚約者は
「自分が幸せだからって、あまりいい気にならないほうがいい。その人にも、何か他人に構っていられない事情があるのかもしれないし、人を祝う『形』というのは人それぞれなのだから。今、とても嫌な女になっているぞ」
と彼女を叱ったそうだ。
このことで自分の心の在り方を振り返った彼女は、友人(お身内にご不幸があったことが後に判明)を失わずに済んだと。
このような話は、すごく「よくある」ことなのことなのかもしれない。
ただ、私にとっておおきなヒントをくれたのが、この話だった。
時々、
「こちらは困っているんだから、相談にのってくれて当然だし、即答してくれないといけない」
という態度で、私の事情などは無視して迫ってくる人がいる。
それまでは
「答えられない自分を責める」
「事情を理解してくれない相手に怒りを覚える」
の2択だったのが、この話をきっかけに、
「ここまで言わなければいけない事情や不安をお持ちなんだな、という点を、まずは理解する」
という方法も見つけた気がするのだ。
こちらの心がガードで堅くなれば、相手はますます攻撃して突破しようとする。
逆に、こちらが柔らかく受け止めることができれば、相手の攻撃姿勢が崩れることになる。
とはいえ、私はまだまだ修行が足りない。
もし、後者を24時間いつでも実行できるようになれば、きっと楽に生きられるのだろうな。
[0回]
PR