「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。
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精神科のL先生のところへ行った。朝早い時間だったので、患者さんが少なかった。そのおかげでP1さんやP2さんに発見された。
L先生に呼ばれる。
「おはようございます。寒いですね」
「おはようございます。雪とか降っていましたね」
「え゛? 雪? 今日、市役所に行かないといけないんです」
「市役所? 時間は大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫です。あ、あの、電子証明書の更新に行くんです」
「電子・・・?」
「電子証明書」
「???」
住民基本台帳カードを見せる。
「うわぁ。なんか初めて見ました」
「私の、古いんで、QRコードが無いんですよ」
「これって、何に使うんですか?」
「e-Taxでの申告が一番の目的なんですけど、私、運転免許証もパスポートもないんで、身分証になるものが、ないんですよ」
「あぁ・・・」
「それで、笑ったんですけど、このカードを発行してもらうときに、本人確認が必要なんですけれども」
「はい」
「写真付きの国家資格などの免許証、というのを持っていったんですよ」
「はい」
「そしたら、受付の人が『これで大丈夫か、聞いてきます』っておっしゃって、上役の方に聞きにいかれたんですよ。受付に貼ってある説明の紙に、いけますって書いてあるのにと思ってたんですけど」
「・・・他の資格の免許証って、見たことがない人もいるでしょうね」
「そうですね。もしも、本人確認がその場でできなければ、いったん家になんかの用紙を送ってもらって、その送ってもらった用紙を持って、もう1回役所に行くとか、必要になるそうなんですよ(注:現在はやり方が変わっているかもしれません)」
手紙を渡す。
「ほぉ。手術から10年も経つんですね。K先生は2月に手術したこと、おぼえてくださってたんですね」
「異動するちょっと前、というタイミングもあって」
「なるほど。それからは違う先生に?」
「そうですね」
「前のトラブルについては、落ち着かれた感じですね」
「はい。精神的に巻き込まれないように、ってL先生が言ってくれたことで、そのようにできたと思います」
「そうですか」
「あと、あの、試験がありましたよね」
「はい」
「それで、直前まで、問題を5割しかできていなかったんで、落ちると思っていたんですね。それで意外にも合格したことで、けっこうショックだったんじゃないかと」
「・・・力が抜けた?」
「そうです。そうです。不合格だった場合には、1ヶ月空けて再受験をする規定があるんですね」
「そうなんですか」
「1ヶ月先まで、勉強する予定だったんで、がくっと来てしまったのも、影響があったと思います」
「あの、遅くなってしまったんですけど、ノートに何か書いていただいていいですか?」
「あぁ、そうですね・・・他の先生みたいに書けなくて、すみません」
「いえ、あの、ソ□□ンをあげるよとか」
「無理です」
「ふゆうは素敵で最高だよ、とか」
「はははは」
「1000万円あげるよ、とか」 ←ちょっとは黙れよ自分・・・。
「あ、そうだ。宝くじを買ったら・・・わけてくださいってことにしよう」
「はははは。宝くじを買って『複数の人間で買ったんで、当選金は山分け』っていう場合は、その場で全員の名義の通帳を作ってわける、というのがいいってきいたことがあるんです(←不確かです)」
「税金の関係で?」
「そうそう。贈与税の関係だとか(←不確かです)。あ、あのね、医事新報ありますよね」
「はい」
「医事新報の最新号に、なんか載ってるみたいですよね?」
「医事新報?」
「えぇ、明日発売のもの」
「はい」
「それの、目次に、そういうの載ってました」
「へぇえ。。。」
「私も、当然ながら、中身は知らないんですけど」
「よく見つけましたね・・・」
「私も、お医者さんだって宝くじ買うこと、あって当然だなあと思ってたんで、目に留まってたんですよ」
ノートを返してくださる。
「あの、私、宝くじかっても黙ってると思います」
「それが一番賢いですね。でも、僕は一応精神科医なんで、顔色なんかは観察してますよ(笑)。見抜きますよ(笑)」
「あ゛あ゛あ゛あ゛。なんか、カッコいいですね!!」
今日はリスミー、ハルシオン、デパスをいただいて、市役所の用事を済ませに行く。今日もありがとうございました。ぺこり。
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