大田實(おおたみのる)海軍中将が発した電報は、非常に広く知られている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E5%AE%9F【引用始まり】 ---
沖縄県民斯ク戦ヘリ
県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ
【引用終わり】 ---
現時点ですぐに、沖縄県民の方々のご苦労に報いるというのは無理かもしれないが、後々どうかご配慮をいただきたい。
この言葉に非常に救われたことがある。もちろん、大田實中将の意図とは違うところなんだけれど。
私はその当時「介護や家事ができるのは、ろくでもない人間だからだ」という言葉に、追い詰められていた。
その理屈を受け入れるなら、私がとるべきだった行動は「仕事があるから、介護なんてやってられません」「家事をしなくても死ぬわけじゃないから、コンビニ弁当でも食べておいてよ」として、介護も家事もしないこと、だったのだろうか? そのほうが自分も楽だったに違いないのに、何をしていたんだろう?
何をどうしたら、被介護者に満足してもらえたんだろう?
答えが出なかった。
そのようなときに「『後世』特別ノ御高配ヲ・・・」という考え方に、とても救われた。今は答えが出なくともいい。いつか、何かの答えがもらえば、いいのではないか? それが今の人生ではなく、もっとずっと後のことになっても、かまわないのではないか? そう思うことで、とても楽になったのだ。
6月23日は「慰霊の日」であり、平和祈念公園で沖縄全戦没者慰霊祭が行われる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E9%9C%8A%E3%81%AE%E6%97%A5[0回]
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