外科のS先生のところへ。
「こんにちは」
「顔が黒いな」
「それ、会う人会う人に言われて」
「ちゃんと日焼け止め塗ってんのか?」
「塗ってます! (見せる)」
「SPF値が35…… 弱い!」 ← 先生
「弱い!」 ← 看護師さん
「す、すみません!」 ← 怒られたふゆう
「約束通り、内視鏡の日を決めようかな」
「約束した? ような気がする……あの!」
「ん?」
「この前、ご飯を食べていたら、突然吐きそうになって」
「食べている途中でってこと?」
「はい、まったく気持ち悪いとか何もなかって、むしろすごい空腹だったのに、突然」
「それで、その後はどうなったの?」
「その、一瞬の吐きそうな感じが治まったら、もうなんともなかったの」
「……あのね、憩室がどこかにある場合、そういう症状が出る人もいる」
「そうなんですか? でも、憩室なんて言われたことないし」
「うん。ただね、年齢が上がっていくと、たとえば寝ているときに、食べたものが逆流しそうに感じるって人もいるよ」
「そうなんですか?」
「まぁ、ふゆうの症状がそれが原因とは言わないけど、そうであってもおかしくないから、ちょうどいいから胃カメラしましょう」
「はーい」
「で、血液検査って最近した?」
「最近……半年ほどしてないかも。あ、感染症とか?」
「あぁ、この病院は、内視鏡の前はうるさくないねんけど、ふゆうの場合は貧血とか、血の止まりにくいなんだかんだとか……」
「そうですね、せっかくだからお願いします」
「何調べたい?」
「ふぁ? え? それは、先生が決めるものですよね」
「出血時間は調べさしてな。前の色々な経過がどうなったか知りたいんで」
「はい」
「血液型は知りたい?」
「今さら(笑)? っていうか、体調とか心配しないんですか?」
「そんだけ黒かったら、心配せんでいいでしょ」
いいのか?
「水着で一日過ごすと、血がなかなか出てますね」
「そうですか」
終わりかっ!
「今日ね、帰りは○○ージュでケーキ食べて帰るの」
「あぁああ、線路渡っていったとこの?」
「そうなんです!」
「ふ……ふ……まぁ、ごゆっくりどうぞ」
ありがとうございました、ぺこり。
結構お腹が空いてしまったので、ホットドッグのセットをしっかり食べた!
[0回]
PR