私たちは「昨日あったものが、今日もあるのが当たり前だ」と思いがちだ。感謝の気持ちを表すのは「まぁいつでもできるから」と先延ばしにしてしまう。
大好きな相手にも、100%完全無欠の愛情を、常に休みなく注げる人なんていない。大好きな人に自分の嫌な面を見せてしまうこともあるだろう。
自分だってそうなのだから、相手も同じ。どんなにひどい欠点があっても、どんなに嫌な点があっても
すばらしすぎる長所がひとつあるために、すべてをカバーできる事だってあるんだ。
それなのに、私たちは「文句だけはすぐ」言ってしまう。「かっとなる」という言葉があるが、まさにその通り。少しでも嫌な面が見えると「かっとなって、文句をいい、罵詈雑言を吐く」ことを簡単にやってしまう。
感謝の言葉の1%も、まだ伝えていないのに。。。
昨年8月から9月にかけて、あなたは私をとても助けてくれたよね。
親族が亡くなり悲嘆にくれている私を「せめて、それ以外の負担から解放してあげたいから」と頑張ってくれたよね。
私が食欲もなくなって、おなかの中が空っぽになるまで吐きまくっても、あなただけは「もっと吐けばいいよ」と促してくれたよね。
耳が聞えなくなって「体のむくみをなんとか減らさなければ、内耳への悪影響がもっと出てしまう」と、さまざまな人に心配をかけている中、あなただけは「むくみなんて、そのうち治るさ」という態度だったよね。
きっとその「冷たさ」は、同時並行で色々なことをこなせない、不器用なあなただからこその、私への愛情表現だったんだよね。
あなたが私に注いでくれた
「出血を止める」という最大の愛情は、今も私の体の奥底に記憶されているよ。
でも、もう会えないんだね。あれから1年がたって、私も落ち着いてきたけれど、もう私たちが再会できることは、決してないんだね。今日になって、そのことを知ったよ。
できれば他人の口を通してではなくて、私が自分からあなたを探しに行っていれば、最後のお別れができたかもしれないのに。
文句ばかりいってごめんね。今後もしも、あなたがくれたのと同じ愛情が必要になったら、プラノバールを使うことにすると、言われたよ。だから安心して。私はなんとかやっていくよ。あなたに心配をかけないように。
さようなら。
ノアルテン-D、平成20年10月より製造中止。。。 [0回]
PR