私は「
コーヒーにかつお節を入れると美味しい」と思っている。でも多くの人はそう思っていない。いつも迫害され、異端視されてきた。
いつか意地になって「誰かに、絶対分からせてやる」と意気込んでいた。
そんなとき、メニエール病の内リンパ嚢開放術が決まり、入院をした。イソバイドの味が独特だということは広く知られていたが、私はけっこう
いけてる味なのではないかと、思っていた。
さて、私は口下手だが、先生と話したいことがたくさんあった。そのため、ある日会話用のノートを作って、先生へのメッセージを書くことになった。
そしてそのはじめに「
コーヒーにかつお節を入れると美味しいんですよ」と書いた。それを読んだ先生が「きっかけは何だったの?」と聴いた。
「かつお節が置いてあったから」
「普通は置いてあったって、入れようと思わないよ」
「そ、そうかなぁ・・・」
「そういう味覚の人が、イソバイドは美味しい、いけてるっていうんだな・・・」
「あ、じゃあ!!じゃあ!! これからまずはコーヒーにかつお節を入れて飲ませてみて、「美味しい」って言った人には「イソバイドだっていけてますよね」って言ってみよう!!」
「・・・ていうかさぁ、コーヒーにかつお節入れる人の味覚なんて、誰も信じてくれないんじゃないの?」
・・・K先生、それって冷たいよ・・・。
それから、私は一人でも「イソバイドは美味しい」と思ってくれる人にめぐり合いたくなった。
だから、手術の話を書くことで、多くのイソバイド経験者と出会えるなら、やってみようと思った。中には「美味しい」という人もいるかもしれないからだ。
「コーヒーにかつお節を入れることは、本当に美味しいね」と誰かにいってもらいたくて、その人がイソバイドも飲んで、「これだって大丈夫、美味しいよ」と言ってくれる、そんなシチュエーションに憧れた。それはまだまだ実現していない。
思えばあの日「コーヒーにかつお節を入れたら美味しい」と、耳鼻科の先生に訴えているという状況そのものが、一種の変な状況だ。そしてあの発言をしたばかりに、私は何年もこのブログを運営しているのだ。
コーヒーにかつお節。イソバイド。それらはどちらも、美味しいんだよ。
ただ、それを言いたかっただけなのに、いつのまにかこんなブログを作っちゃった。それから何人もの人と交流をして、本当に手術を受けたという人もいて、それはそれで幸せだった。
だけどできればイソバイドってステキ、っていう人が現れてほしい。私はそういう人となら、一緒にコーヒーを飲んで、かつお節を入れて楽しめると思うのだ。
という具合に、今日は、過去の思い出を振り返ってみました。
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