最近、電気工事士さんが来てくれている。今日、お茶を出しながら、ゆっくり話をする時間があった。
電気工事士さんのお話で、印象に残ったのは、次の言葉。
「家庭用の電気も、鉄道の電気も同じものなんですよ。資格の上でも両方の電気を扱えるように、勉強をします」
当たり前と言えばそうなんだけれど、すごく新鮮な言葉だった。
「そう、発電所で電気作ってる立場の人も、いますよね」
「あぁあ、そうですね!!」
「発電所で電気作るには、数式にあてはめて、きっちり量を計算することになります。でも僕たち(現場の作業を好む人)は、『この家庭では、どのくらい電気が必要か』をきちきちに見積もって、それだけの線しか引かない、ということはありません。何割か多めの線を引きます。あまりのきちきちの計算をしていると、時間ばっかりかかって工事が進みませんからね。それで、経験でカバーしていくということにもなります」
「なるほど・・・」
「古いお宅ですと、昔の電気の使用量にあわせて、線を引っ張ってあったりしますんで(うちもそうでした)、時代が変わってるということも、あります」
「何でも、電気になってますよね」
「そうなんですよ。昔はエアコンなんて、一家に一台、いいお部屋にあったものです。でも現代は、一部屋に一台ですよね」
「そうですね、快適な生活に慣れてますからね」
こうして話は弾んだ。
「いつか、電気工事士さんのことを、書きますね」
「いえ、いいです、はははは」
書いちゃった・・・。
「親が電気屋だから、とか、親が魚屋だから、とかで、将来選んでもいいと思うんですよ。そこから、どうしたどうしたって突っ込んでいける性格の人もいる」
「そうですね」
「それ全部、親のせいにして止まってしまう人もいるし、そこは残念なことだと思いますよね」
「確かに。親が厳しかったからってだけで、悪いことする人もいるし・・・」
電気工事士さん、貴重なお話をありがとう。勉強になりました。
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