昔、知人と話したことがある。その人は次のように言った。
「私は、主流からちょっと外れた考え方をするので、私のようなやり方は、あまり人の参考にならない。だから、仕事で書くときには、登場させないように
させたけど。」
この人のいう言葉は、確かにあたっているところがある。非常に個性的な考え方をお持ちだけれど、決してアウトローというわけではない。
The mainstream という言葉には「川などの主な流れ」という意味があるのだけれど、この人の言動には、ちょうど「川に住みながらも、流れに逆らって泳ぐことのできる魚」というような、強さがある。
ただ、自分にはこの人を「Out of the mainstream だからな」と笑える立場にない。自分が Out of…だと思ったことはないけど、きっと誰でも、Out of… のところを持っているものだと思うし、「Out of… のところを持っている」という点で、私は主流派だと思う。
だけどね・・・(←妹尾和夫さん風に歌う)。
これは負け惜しみとかではなくて、ぬか漬けを家でつけているとか、障子は家で張り替えているとか、そういうのを「Out of The mainstream だな・・・」と思われるのは、なんかもったいないと思うのだ。ぬか漬けを食べる機会がなかったり、障子のない家があったり、時代が変わっているのは、確かなことだけれど、なんだかもったいない。アイロンでカンタンに張り替えられる障子紙とかもあるので、そのようなことを「Out of …」と笑わずに、どこまでも流れる The mainstream として、引き継いでいって欲しいものだ。
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