これまで、編み物をするときはベッドに座って、ぐたーっと好きな姿勢でやっていた。
でも、とじ針を使う作業をしたとき「もし、針を落としたら、怖いな」と感じた。
次は、クロスステッチ刺繍をしたいと思っているので、刺繍針を落とすとますます怖い。
とはいえ、仕事場で趣味も取り組むのは、気分が変わらないし抵抗あるなぁとためらっていたけれど、ふっと「全く使ってない部屋があるじゃないか」と気づいた。
そこに椅子とテーブル、物入れを置けば立派な趣味用スペースになってくれる。
新たに買わなくても、今あるものを移動させるだけで済む。
このことで「自分の家なのに、まだ全部を把握し切れてない」ということに気付いた。
前の住人と、家具などを融通し合った変わり、ゴミ・不用品は残していってください(要るものは使い、そうでないものはこちらで処分する)、ということになっていたが、それもいい加減だった。
で、先日から少しずつ荷物を動かし、今日は1日かけて掃除と整理をした。
作業をしていくうちに、
「まだまだ、自分はお客さんだったんだなぁ」
と感じた。
数か月前にも、そう感じたことがあるんだけど。
自分のスペースに愛着を持てないままでは、地に足のつかない人間になってしまう。
「ここで暮らしていて良かった」
と思える家に、これから育てていきたいし、共に育っていきたいと思う。
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