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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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不安と希望と決意・・・長い間お付き合いありがとうございました。

2009年6月2日、耳鼻科の予約どおりの時間に、病院へ行きました。先に聴力検査をします。

「どうでした、上り調子じゃなかったんとちゃうかな?」
「え? え? え? 良くなってる予定やったんですけど・・・」
「それやったらいいよ(笑)」
「あ、いいんですか(笑)?」
「うん、ちょっと良くなってるといっても、がーんと回復してるわけやないからさ、どうやろと思って」
「あ、良くなってると思ってた」
「それやったら、それでいいねんけど。ただイソバイドをしばらく続けたほうがいいな」

2週間後に予約を入れてくださいました。

Y先生には、今まで話さずに来てしまった事実がありました。それは、このブログとホームページを作っているのが私である、ということです。この日は何を思ったのか、素直にその事実をお話しすることができました。

その日の夜、私は一つの不安に襲われます。

「冷蔵庫に、イソバイドがごろごろあったら、家族が気を遣ってしまうかもしれない・・・」

不安は徐々に大きくなり、吐き気や速くて浅い呼吸、喉が詰まって食事をうまくとれない、といった症状へと発展していきます。

6月4日、自力ではどうにもならないと感じ、精神科のL先生に診察と投薬をお願いします。デパスがほしいと申し出たところ「それは、どういう理由ですか?」と尋ねられます。

「あの、2日に耳鼻科へ行ったんですが、思ったより良くなってなくて、イソバイドをいっぱい処方されました」
「はい」
「イソバイドというのは、500ミリリットルのでかいビンなのです」
「はい・・・えっと、私はイソバイドという薬を良く知らないのですが・・・」
「あ、あの、経口浸透圧利尿剤で・・・」
「あ、あぁあ、内リンパ水腫だってお話でしたね」
「はい、そうなんです。それで大瓶が家にごろごろあると(冷蔵庫にしまってあると)、家族に治療を受けていることが、分かってしまいます」
「そうですね」
「それで、夕方になって両親が仕事から帰ってくる頃になると、耳が悪いことについて何か聞かれたり、気を遣わせたりすることが、不安になってくるんです」
「あぁ、なるほど。分かりました。それでは、デパスは飲まれたことはありますか?」
「はい!! はるか昔だけど・・・」
「はははは、はるか昔・・・。何ミリとか、憶えてますか?」
「何ミリまでは・・・あ、介護中にもらったことがあります。多分、昨年の8月!!」
「あ、ほんとですね、0.5ミリですね。何回分くらい要りますか?」
「とりあえず、7回」
「じゃあ、お出ししておきますね」

こうして、7回分のデパスを頂くことができました。不安というのはゼロにすることが大事ではなく、自分で受け止めることができるようになることが、本来は大事です。なんでもかんでも、デパスを使って抑えてしまうというのはよくありません。しかしこのときは、デパスをいただいたことで、うまく対処ができるようになりました。


6月11日、「内リンパ嚢開放術を受けた話」のホームページに「心までメニエール病にならないようにしよう」という思いを書き綴りました。記録が現在へと追いついてきましたので、その文章をもう一度ここへコピーさせていただき、それを結びとして「メニエール病再発の記録」を、いったん終了とさせていただきます。

まだ私とメニエール病との付き合いは続いていきますので、その記録はこれからも、書き続けていきます。長い間のお付き合い、本当にありがとうございました。

■心までメニエール病にならないようにしよう

心がメニエール病のことで一杯になってしまったら、他のものが入ってくる余地がなくなる。楽しい話を聞いても、それを「楽しい」と感じる余裕がなくなってしまう。悲しい話を聞いても、共感し涙を流すということが、できなくなってしまう。

だから「心までメニエール病にならないようにしよう」と決めた。

人間は「曖昧な状態」では弱くなり「決める」ことができると強くなることができるように思う。たとえば「今から夕飯を作る」と決めたら、たとえめまいや耳鳴りが強くても、なんとか作ることができる。でも「今日は夕飯作ろうかな、それとも誰かに家事を代わってもらおうかな・・・?」と迷っていると、弱くなる。サボってしまう事だってある。

それと同じ。「心まで病気に奪われないようにする」と決めたら、本当にそうなった。

先日「病気の人との付き合いをしたくない」という考えの人から、絶縁メールをもらった。以前の私だったら、そういう人にどう接していただろう。取りすがり、纏わりついてでも、その人の考えを変えてもらおうと、必死になったかもしれない。

でも今は、不思議と落ち着いている。

「そういう人がいるのが、現実というものだ」って、思ってる。

その人に取りすがり、纏わりついてこっちを向いてもらいたくなるってことは「私の心がメニエール病を意識しすぎている」ということだと、今なら分かる。

たとえば「背の高い人が好き」「背の低い人の方がいい」「同じアーティストを好きな人がいい」「違うアーティストを好きな人と情報交換がしたい」「メガネをかけている人がいい」「化粧の薄い人がいい」など、人に対する好みというのは、様々だ。

それと同じレベルの話とするのは不謹慎かもしれないが、それでも「病気の人は嫌い」っていう人がいても、仕方ないのかもしれない。「病気の人は嫌い」っていうと「ひどい人ね!!」って言われるけど、「外見が嫌い」って言うのと変わらない。むしろ「外見が嫌い」って言われたら、なんかもう立ち直れないけれど、病気だったら「治す」っていう手段がある。

心までメニエール病にならないようにしよう。心をメニエール病で一杯にしないようにしよう。

そうして、世界にはたくさんのステキなものが溢れていることを、もっともっと感じていこう。

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