婦人科のT先生のところへ行った。実は痛み止めを飲んでいくのを忘れたので、名前を呼ばれたときには脂汗をいっぱい浮かべて顔面蒼白になっていた。
「こんにちは」
「こんにちは・・・どうした?」
「すいません、痛み止めを飲んでくるの忘れて、痛くなってきた」
「あぁあ、そうか、もう見るからに顔色悪いし、入ってきた瞬間の雰囲気が、すごい沈んでたからなぁ。痛み止め持ってないの?」
「ごめん、お気に入りのデパスしか持ってないの」
「デパスは痛みには効かんなぁ」
「あ、でも、今回、排卵あった。完璧」
基礎体温表を見せる。
「・・・どこがどう完璧なんよ?」「え? 完璧・・・じゃない・・・?」
「ないないない(笑)。私の印象からは完璧とはいえないなぁ。仮にふゆうさんが言っているこの日にあったとしても高温期が短すぎる。だから、ちょっとこれは完璧とはいえないなぁ。前回と同じように?マークをつけさせてもらう」
「あ゛あ゛あ゛あ゛」
「カルナクリンはそのまま続けるよ」
「はい」
「そのまま続けてみて、排卵が次回もなかったら・・・まぁそのとき考えよう」
「はい」
「他には、なんかあった?」
「イソバイドを継続中」
「耳のほうやんな」
「そう、それでイソバイドというのは瓶がでかいので、冷蔵庫とかにおいていると、家族に見つかってしまう。それが嫌で一時的にパニック状態になってたことがあって、精神科の先生にデパスをもらってました」
「ご家族には・・・知られたくない?」
「今までは別に良かったけど、今はちょっと抵抗があります。家族が介護のことと結びつけて考えてしまう。それで家族が気を遣ってしまうから、こっちも気を遣ってしまって悪循環になる。だから今は嫌と思う」
「僕が思うには、どっちも言えるっていうことが、しんどいかな? 介護とメニエール病は『関係あるよ』と言ったらそれはそれで筋が通るし、『関係ないよ』と言えばそれはそれで筋が通るってことやんか」
「うん」
「そこは、ふゆうさん自身が選ぶしかないな。それで選んだら、ぐらつかんことやろうな」
「はい」
「ふゆうさんは、優しいんやな」
「いやそんなことは・・・」
「いや、優しいと思うよ。でもそのために、デパス漬けになるのもなぁ・・・」
「うん。確かに(笑)」
いやもう、そうやって褒めてくれるのは、T先生だけですよ、ほんとに。褒めてるのかなぁ。。。
「あ、あと、精神科の先生にあらぬ疑いを持たれた」
「何?」
「待合室にミナミの帝王っていうマンガとか、置いたって決められとった」
「はぁ」
「だから、本当にミナミの帝王を紙袋に詰めて、新聞かけて、張り紙をして、医院の前に置いた。その張り紙はこれ」
「え、これ、医院の前にホンマに置いたん?」
「うん」
「
それはやることがブラックユーモア過ぎやろ!!」
「ははははは。先生は事情を知ってたけど、スタッフの人はびっくりしたって言ってた」
「ははははは。まぁ、持った感じで、動物かどうかわかるかもしらんけど、これはびっくりするやろ。ブラック過ぎやろ」
今日は、カルナクリンとボルタレンSRを頂いて帰宅した。今日もありがとうございました。
実は今日の午前中に「メニエール病再発の記録」を書き上げた。
http://www.mypress.jp/v2_writers/fuyuu_no_mimi/?all=yes&mycategory_id=45586&order=oldこの記録の中で、T先生は重要な位置を占めている。印刷したものを持っていくことができたら、良かったかもしれない。まだ少し、誤字脱字のチェックがあるので、できたら是非、T先生にも読んでもらいたいと思った。
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