2009年4月8日、咳が止まらず痰がたまった感じがして大変困り、喘息の先生のところへ行きました。咳止め、痰きりなどの薬を手際よく処方してくださる先生に、ついつい甘えてしまいました。
「あの、メニエール病のことでちょっと悩んでるんですけど・・・」
「ん?」
「あの、祖母の介護を結局一人でしてしまって、その途中で耳が悪くなったんです。それで、両親が『耳が悪くなるほど大変なんやったら、言ってくれれば交代してたのに』って言って、パニック状態になってる」
「うん」
「私は両親のパニックになっている気持ちを、どう受け止めればいいんでしょう?」
「ふゆうさんの場合は、もともとメニエール病があるやん? 介護うんぬんを抜きにしても、悪くなってた可能性はあるやん?」
「はい、あります」
「それを言えばいいんちゃうかな。ご両親の気持ちは、私は分かる気がする。一人でさしてることを、ずーっと気になってたと思う。だから『介護、看病うんぬんとは別に、悪くなった可能性はある』と言う風に、根気良く伝えるのがいいんちゃうかな?」
「根気良く・・・」
「うん。ご両親も、すぐには納得できんと思うから、分かるまで言うしかないよな」
「根気良く・・・」
「そうそう。いずれは伝わると思うから、大丈夫や」
「はい。ありがとうございました」
もしかしたら、私はめちゃくちゃ冷たい考えをしているのかもしれませんが。
「今さら『交代してたのに』と言われても。言うくらいなら交代してみせてほしかった」という不満が、私にあるのは確かです。だけど、時間を巻き戻して交代することができない以上は、「交代しなかった」っていう事実を、引き受けてもらうしかありません。
これは、私の側にも言えます。もっと強く「協力して欲しい」と言っていたら、状況は違っていたかもしれないのです。でも、それを「強く言わなかった」「伝わっていなかった」という事実や、その結果起こってしまったことは、私が引き受けるしかないと思っています。
そして、正直言って、私は自分の状況を受け入れて、改善の努力をすることで手一杯で、人の気持ちをどうこうできるだけのパワーは、この当時はありませんでした。
ただ、少なくとも、両親のパニックにつられて、私が一緒に落ち込んでたらどうしようもないので、もっともっと強くならなければと、思ったのでした。
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