「
一歩先をいく会話」の続き。
内視鏡が終わったので、外科外来へ。すぐにS先生に呼ばれる。
「お疲れ様でした。悪性の何かという心配はなさそうですね」
「はい、ありがとうございます」
「Mに会ったの久しぶりやろ?」
「はい、1年ぶりで。あ、あの、1年ぶりに会ったというのに、あいさつ代わりに『◎○なんやって?』って、内視鏡の部屋に響き渡る声で言われて、他の先生が爆笑してはりましたよ(笑)」
「はははは(笑)」
「症状はどうかな? 痛みが増してきたとか、あるかな?」
「いえ、そういうのはないです。吐き気とかも別になく、ただ夕方になるとお腹が重いってだけだし」
「今日は、生検の必要な所見もなかったので、とりあえずは慌てなくていいとおもう」
「ありがとうございます。あの、実は一時期、色んな新しい出来事が重なったので、イライラしたことがあったんですよ。具体的に何にイライラするというのではないけど、ストレスというのを感じているときが。それで、私は幼い頃に、爪を噛んだり、髪の毛を抜いてしまったりする癖があったのですけど」
「はい」
「そういう癖が、ぱっと出そうになったんですよ。大人ですから、自制はききますけれど」
「うん」
「で、胃の重さとかも、そういうのが関係あったのかなぁって」
「うーん。俺からしたら『楽しかったらえぇんちゃう?』っていう思いがあったんよな、初めに◎○って聞いたとき」
「はい」
「ただ、こればっかりは性分やから。◎○だからというわけでもなく、わりと考えてしまうほうやろ?」
「そうですね」
「今、うまいこと行ってるんやから、それでいいと思うで」
「ありがとうございます」
年末にヨットのレースに参加させてもらう話など、いろんなことを話す。
ありがとうございました。良いお年を。
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