T先生のところへ行く。外来にすごい人数の患者さんがいて、びびる。
やがてT先生に呼ばれる。
「こんにちは、なんかすごい人、ですよね?」
「うん。いつもの診察室が使えなくて、ごめんな」
「大丈夫ですが、今までこんなこと、ありましたっけ?」
「ちょっと珍しいね」
基礎体温表を渡す。
「さて、今日は体温の他に、聞きたかったことがあるんや」
「はい」
「痛みはどうかな? ボルタレンSRの使用頻度はどうですか?」
「……そういえば、減っています。今までのように『効果が切れてきたから、もう飲まなくちゃ!』という切羽詰った感じは、なくなっていますね」
「そうですか」
「で、乳房のほうは、どうかな? 今も分泌物とかはあるのかな?」
「あの、左の乳房は痛んだり、張ったりすることはありますが、そういえば右のほうは何もないかも」
「そうか、そういう副次的な効果のことを聞いてみたかったんでな」
「あの、出血の量も少ないので、助かってます」
「それは、そうですね。あるやろうね」
「あ、あの、昨日、内視鏡をしてもらったんですよ」
「はい。あ! そうか、誰に?」
「M先生です」
「はっはっはっは(笑)」
「で、M先生がえげつな……それは、後で話すとして、あの、胃炎に関して」
「はい」
「『ピロリ菌に感染している人の典型的な症状は出ているけれど、前回より悪くなっているわけでもないし、今のまま薬を飲んでいけば大丈夫』とのことでした」
「そうですか。良かったね」
「ありがとうございます。で、M先生に1年ぶりにあえて、喜んでいたんですが、いきなり内視鏡の部屋に響くでっかい声で『◎○なんやって?』って言われて」
「ははははは(笑)。それってなんで、Mは知ってるの? あ、Sさんに言ったんやな?」
「はい、S先生からの話だったそうです」
「そうかぁ(笑)。えぇなあ、みんなに気に掛けてもらって」
「はい、ありがたいことです」
「あ、あの、◎○についてP先生には無事、お話ができました」
「そう。びっくりしてはったやろ?」
「はい、あの先生の予想と違う方向に話がいったので、びっくりされたようでした」
「これで、P先生と俺とも話ができるな」
「わざわざ、話さなくても(笑)」
次は、クリスマスイブに予約を入れてもらう。
今日もありがとうございました、ぺこり。
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