4月から、主治医の先生が変わる診療科がある。新しく診ていただく先生は、実はよく知っている先生なので、未知との遭遇のような不安はない。また、今まで診ていただいてきた先生も、病院にいらっしゃるのは変わりない。
それなのに、なぜこんなに悲しいのだろう。
・・・と考えていたら、ふとM先生にお願いしたことを思い出した。
■笑顔の私だけを憶えていてね
http://www.mypress.jp/v2_writers/fuyuu/story/?story_id=1811401このときも、新しく診ていただくS先生をよく知っていて、不安だったわけじゃない。M先生も、そのことは承知で、S先生に引継ぎをしてくださった。
それなのに、M先生と離れることが、とても悲しかった。悲しかったからこそ、わざわざ「笑顔の私だけを憶えていてね」と、記事を締めくくったのだ。
「笑顔ばかりで、過ごせたわけじゃない」ってことを、M先生が知ってくれていることが、心強かった。M先生がいつも「大丈夫。話できてるやん」と、耳のことを気遣ってくれくれることが、嬉しかった。
もうすぐ、今の主治医が診察してくれる、最後の機会がくる。
この先生も、私が「笑顔でばかり過ごせたわけではない」ということを、知ってくださっている。
「笑顔の私だけを憶えていてください」と、笑って最後の診察を、受けられるようにと、こんなにも祈ってしまう。
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