P先生のところへ行った。
先に血液検査をする。処置室で採血してくれた看護師さんは、内視鏡の部屋で何回かお世話になった人だった。
「僕、3年前くらいに異動になって、外来にいるんですよ」
「そうなんですか。私は今でもS先生とM先生にお世話をかけっぱなしなんですよ。O病院に通ってて」
「え? 二人はいま、同じ病院にいはるんですか?」
「はい」
「そうなんやぁ。お二人って、めっちゃくちゃ仲良かったでしょう? いい感じにフォローしあってて。僕うらやましかったんですよぉ。あぁあそうか、今は一緒になれたんやなぁ」
私だけの思い込みではなかったんやな。。。
検査が終わってすぐP先生に呼ばれる。
「え、もう検査の結果出てるんですか?」
「あ、検査やったっけ? ごめん、結果出てないんで……」
「じゃあ、また待ってましょうか?」
「1回、座って。体重はどうですか?」
「今朝は46キロでした」
「1キロ痩せたのか。食べ物がのどを通らないとか、ある?」
「いえ、ちゃんと食べてるんですけど」
「そうか。食べてるけど痩せる」
「はい、あ! あのS先生が検査をしてくれて、その結果を持っています」
「……鳥肌胃炎と、十二指腸炎。急にひどくなったというわけでは、ないねんな?」
「はい」
もう一回呼ばれるまでに、一級小型船舶操縦士・学科試験の合格発表がある。
「ふゆうさん、ごめんな、何回も」
「いえ」
「検査の結果ですが、貧血も問題ないですし、栄養状態も悪くないです。血糖値も正常の範囲内で、肝機能・腎機能も異常値はないですね」
「ありがとうございます」
「……もうちょっと、赤い字(異常値)が出ても、よさそうなもんやけどなぁ。。。」
「え(笑)?」
「まぁ、100点満点!」
「ありがとうございます。あの!」
「ん?」
「さっき、合格発表だったんです」
「ほぉ! どうやった?」
「学科試験に合格しました。実技試験は免除のコースなんで、今週末が講習なんです」
「ほぉお」
「T市の漁協のところで」
「T市の漁協……T市の漁協……へぇええ……」
「あの、血液検査の結果からすると、これから太って元の体型に戻るというのは、難しいのですか?」
「まぁ、難しいでしょうね」
「ウェットスーツが欲しいのですが、今の体型に合わせて買ってしまってもいいのでしょうか?」
「うん。大丈夫やで。ウェットスーツは伸縮性がけっこうあるから、太ったから急に使えなくなるというものでもないよ」
「ありがとうございます」
今日はアテノロールをいただいて帰宅する。ありがとうございました。
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