某病院にて、P先生の診察に呼ばれる。
「ふゆうさん、ごめん」
「え?」
「結果がまだやった」
「ははは(笑)。じゃあ、出直します」
「いえ、まぁ座って」
「まず、心電図に関しては心配要らないと思う」
「はい、ありがとうございます」
心電図の写真を撮らせていただく。
血圧と脈拍。
「胸の音を聴かせてもらおうかな」
「はい」
「仕事はどうですか? 忙しかった?」
「はい、消費税の影響もあって、寝る以外は仕事って感じでした!」
「忙しいと、儲かるんですか(笑)?」
「儲かるはずですが(笑)、いろいろ消耗するかな。。。」
「さて、ごめん。血液検査がまだ結果出てないんで、ちょっと待っててもらえる?」
「はい。あのP先生、しんどうそう」
「うん。風邪ひいてしんどくても、休めないのよ」
「大変ですね」
いったん退出。
実は今日、P先生に聞く予定のことがあり、T先生から結果を期待されていたので、緊張していた。
でも、イレギュラーな流れのおかげで緊張がほぐれた。
再度、診察室へ。
「血液検査ですけど、安心していいと思う」
「ありがとうございます」
「前は……」
「P先生、大丈夫ですか?」
「ごめん、大丈夫じゃないかも……」
「しんどいですよね?」
「うん、しんどい」
でも、聞かなくてはならない。
「P先生、あの……ですよね?」
「うん。出てたよ。でも、今年は運営に回らんとあかんから、出られへんねん」
意外とあっさり教えてくれた!
「え? なんで知ってるの?」
「取材の過程で、偶然にも……」
「え、関係ある仕事をしてるの?」
「(事情説明とともに)ホントは現地に行きたかったけれど、S先生のところに入院してたから、行けなかったんですよ」
「あ! そうやったなぁ」
「で、後から資料を見ていて、あの」
「うん」
「そのクラスって、重量がありますよね」
「うん、ある。オリンピックでも採用されてるねん。まぁ、俺はオリンピック関係ないけど(笑)」
「意外なつながりって、あるんやなぁ」
「実は、今の私からは想像がつかないと思うけれど、私は……のバイトとかをしてたときもあって、そういう話自体がすきなんですよ」
「え? そうなん」
「はい」
「俺、……が当たった!」
「え? マジ?」 ← 先生に向かって、どういう口の利き方を……
「うん。でもな、申し込んだ人、大体当たっとったで。ヤフオクでも売れてないしなぁ」
「そうなんですか? 本拠地やというのに、なんでやろ?」
「やっぱり、現地へ行くまでが大変やからやろ。現地での移動とか、治安とかも含めて」
P先生は色んな話を聞かせてくれた。私なんかより5枚くらい上手だった。うれしい。
T先生は
「大丈夫や」
って言ってくれてはったけど、本当に大丈夫だった。うれしい。
「あの、ありがとうございました」
「次回は6週間後にまた……」
「わわわ! しんどいのに、ごめんなさい!」
「いえ、ぜんぜん構いませんよ(笑)」
ありがとうございました。
午後はT先生のところへ行く。
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