山形の耳鼻科の先生と、先生のブログを通してお話したことをきっかけに、ここ数日、考えていたことを書いてみようと思った。
http://jibika.exblog.jp/昨年、手話をおぼえるのに「そうだ!! 歌を歌いながらおぼえると、やりやすいんじゃないか」と思いついた。Youtubeなどの動画サイトに何かあるかもしれない。
私たちの世代だと、手話の歌と聞いて真っ先に「□いうさ△」を思い浮かべる人も多いだろう。私も「□いうさ△を、全編手話で歌えれば、感覚がつかめるだろう」と検索して、練習した。
1週間したとき、□いうさ△を歌っている歌手・女優の配偶者が逮捕。さらに歌手・女優が失踪。
歌手・女優の所属事務所は、かつて岡田有希子さんが自殺した件もあって、歌手・女優の行方を懸命に捜す。動画サイトでも心配の書き込みが増えていく。
ところが、歌手・女優も配偶者と同じ罪を犯している疑いがあるとして、一転、容疑者扱いとなり、知人宅から警察へ出頭した歌手・女優は逮捕される。
□いうさ△の動画へも「曲自体は名曲なのに、残念」といったコメントが多数書き込まれる。
そして「□いうさ△」の替え歌として「白いクス☆」が、初音ミクなどの音声合成ソフトで歌われた動画が、公開されていく。
私は「これでは□いうさ△を『手話で歌うこと』を楽しめない」と思い、□いうさ△は途中で諦めた。やがてSPEED「Alive」や「千の風にのって」「涙そうそう」などの動画を練習に使い始めることに決めた。
全体として「手話をおぼえる手段として、歌を使う」という方法は、私にとっては間違っていなかったと思う。
楽しかったのだ。とても。「心が浮き立つ」という感情を久しぶりに味わったのだ。
□いうさ△のことは、途中でおわってしまい、残念だったけど。
「歌を使って手話をおぼえる」という経験は、やがて私に、ある出会いを呼んでくれた。
「音楽家の方と、その方にとっての音楽や、人生について語る」というチャンスを、私の手話は呼び込んでくれたのだ。
ダンスをやっていたから、音楽はもちろん大好きだ。ダンス用にアレンジされた音楽だけではなく、クラシックもジャズも、「好きだ」って思える音楽は多岐にわたる。
そんな私が「もう音楽を十分味わえない」と思い込んでいた。でもそれは「思い込み」にしかすぎないことに、気づかせてくれた手話には、感謝をしたい。
以上のようなことを、最近、歌いながら考えていた。山形の耳鼻科の先生と、先生のブログを通して、そういうお話をする機会があったので、ここ数週間の思いを改めて書いてみようと思った。
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