婦人科のT先生のところへ行った。
「こんにちは」
「こんにちは。・・・次の木曜日のはずやったのに・・・何かあった?」
「あった」
「何があったの?」
「先週、寝たきりって言っていいくらい、ぐったりしてた。それで、内科的には異常がないって、内科医院の先生が言って、自律神経の働きを整えるような薬を出せば、改善するかもしれないって。でも、婦人科の薬と飲み合わせがどうかなって」
「そうですか。まず今うちで処方している薬と、自律神経系の薬を同時に飲んでも、矛盾はありませんよ」
「あ、そうなんですか」
「そしてまた、ホルモンのバランスを、人工的に調整しているのだから、体調に影響が出ることもありますね」
「そうですか」
「でも、全部婦人科の影響かって言ったら、そういうこともないと思うけど」
「そうですね」
「どういう症状が具体的にあったかな」
「夕方になると疲れがひどくて、立てなくなったりしました。あと、顔が急に熱くなって、汗がいっぱい出るような・・・」
「更年期障害の症状みたいやな(ホットフラッシュというそうです)」
「そうですね」
「でも、人工的とはいえ生理を起こさせているし、更年期障害とはちょっと違いますね」
「精神科の問題ってことはない?」
「私はあると思ってるんですよ。うつ状態で体調が悪くなるっていうのも、ありますよね。それで精神科の先生と話したんやけど、婦人科疾患のある人に、ドグマチールを連用させないほうがいいと言われた。それと、トレドミンも飲み続けてしまうと、減薬・断薬の苦労がついてくるので、薬無しでがんばれるなら、がんばろうって」
「そうか、なるほどね・・・」
「さて、僕ができることなんですけど、カルナクリンという薬を出すことが一つ」
【補足】カルナクリンは、血液の循環を良くするといった薬であって、自律神経に直接作用する薬ではない、という指摘を受けました。精神科のN先生ありがとう。【補足ここまで】
「カルナクリン・・・」
「そう、同じ働きの薬としてローザグッドなどがあります。あぁ、当帰芍薬散を飲んでいるのも同じような目的ですよ。カルナクリンは、今日飲んで明日効くというものではないので、たとえば10日、20日とたって徐々に効き目が実感できると思う」
「はい」
「もしも肝機能障害がでてくるような場合も、今日明日ってわけじゃないんで、しばらく経ったら血液検査しよう。・・・内科医院ではホルモンの検査までしてへんやろな・・・」
「してないですね」
「更年期障害の人でも、ホルモン補充療法が合う人、自律神経系の薬が合う人と、色々いるんですよ」
「そうなんですか」
「今、ルナベルをやめて様子を見ようとしてるから、カルナクリンを飲むのはちょうどいいかもしれへんな」
「わーい」
「これでもしも、良くならないようやったら、精神科の薬の助けを借りた方がいいかもしれへんな」
「はい!!」
「じゃあ、10日後に来て下さい」
「はい、ありがとうございました」
処方箋をもらって帰った。薬局の先生が「調子悪かったですか?」と聞いてくれた。良くなるといいなぁ。。。
自分でも精神科的な問題が起こっていると思っている。全部をそれでは説明できないのは、確かにそうだけれど、今は精神が身体に与えている影響も多くある。
今は、心が重たくなっているのは本当。まだこのブログに書けるほど、状況の整理ができていないけど。そしてまた、結果的には「もう気にしない」という結論がでて、書かないで済むのかもしれない。
そういうあやふやな状況のことは、あまり公に書かないほうがいい。誰にも見られないような場で、こっそり書くにとどめておいた方がいいと思うのだ。
先日、NHKでうつ病の治療についての新常識、というのが放送されていた。薬物の過剰処方に関する話が多かったけれども、最後のほうで認知行動療法について触れられていたのが印象的だった。私は森田療法を得意とする先生のもとで、精神科の治療を受けたので、認知行動療法というものは、ほとんどしらないけれども、先生が「認知のゆがみ」というものについて、教えてくれたことがあったのを思い出した。
いつか、自分の中の「ゆがみ」を正せる日がくるのかなぁ。だといいなぁ。
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