これは2月6日のことなので、少し日が経ってしまった。書きたかったけど、なかなか書けなかった。
その日、外科のM先生のところへ行って、結果的にはこれが最後となる診察を受けた。
「先生、こんにちは」
「うん、こんにちは。良かったやん」
「何が?」
「S先生、戻って来るで」
「・・・なんかのギャグとかじゃなくて?」
「っていうか廊下に貼ってあったやろ?」
「だって、壮大なギャグとかかもしれへんやん」
「そんなことして、何のメリットあんの(笑)?」
「・・・S先生が来られるっていうのを知らなかったんで、他の事情を分かって診てくれる先生っていうのを、探した事があるんですよ」
「うん」
「そしたら、その先生が『僕が診ることはできるけれども、今の状況でも既に、病院へ通うんが大変やと思う。今かかってる先生で、外科以外の信頼できる先生に頼んで、同じ薬を出してもらえるんなら、そうしたほうがいいで』というふうに言われて、受診の範囲とか回数を減らした方が良くないか? って」
「・・・他の先生がこられるんやったら、それはもちろん、そういう考えもありやけど、S先生が来るんやったらなぁ」
「うん」
「S先生やったら、色々な事情も分かってはるし、(通院状況の紙を見て)外科で大量に投薬してるってこともないし、S先生にはどうせ会うんやろ?」
「うん(笑)。・・・ストーカーみたいやな」
「ストーカーや、って言ってへんやん(笑)」
「1月に会ったときな、S先生、何も言ってへんかって、M先生のことばっかり言ってたで」
「それやったら、決まってへんかったと思うわ。いい加減なこと言って、変に喜ばしたらあかんと思たんやろ」
「かもね。びびらしたろと思ったんかなぁ・・・」
「S先生は、僕の後そのまま引き継いで、外来担当されると思うから、一番初めに入れとこう」
「なんてことを!!」
朝の9時なんかに入れるんじゃない・・・。どんなに早く起きなあかんの・・・。
「まぁ、ふゆうさんのサマリーは書かんでも、S先生がよくご存知やと思うから」
「はい」
「そう言っといて」
「M先生、元気でね」
「うん、じゃあ(笑)」
そして、これが最後の診察になった。
M先生のことは、初診のときからインパクトが強くて、ずっと素敵だと思っていた。だから、M先生に診てもらうことになって、めっちゃ嬉しかった。M先生は南のほうの病院へ行かれるので、
無理やりにでも会いに行こうと思う。
M先生には新しい髪形素敵だよっていうのを忘れていたので、ここに書いておこう。
M先生、今までありがとう。M先生は面白いことをいっぱい言ってくれた。いろいろなことを思いやってくれた。M先生と話をすると、いつもどんなときも、笑顔になれた。
だから、M先生、笑顔の私だけを憶えていてね。
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