N先生の診察が済んでから、H先生のところへ行った。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
「今回は、調子が良くてちょっと間が空いてしまって」
「そうですか。確かに、顔とか言葉の感じからして、調子が良さそうですね」
・血液検査で異常が一項目もなかったこと
・内視鏡で鳥肌胃炎と十二指腸炎以外の目新しい異常はなかったこと
・急に体重を元に戻すことは難しそうなので、無理に食べたりせず、運動も好きなようにすることにしたこと
をまず話す。
「貧血も、異常値は出ませんでした」
「ちょっと、目の下診せてな……うーん、相変わらず白っぽいけど、深刻な状態ではなさそうですね」
「皮膚も、わりとキレイでした」
「おぉ、いい感じですね」
「あの、免許は無事に取ることができました」
「おめでとう! 良かったなぁ」
「ありがとうございます。自動車の免許がないことを教官にお話ししたら『勘弁してくれよ』って言われました」
「はははは(笑)。失礼やけど、泳げるの?」
「はい! 私、小学校3年くらいまで全く泳げなくて、親がスイミングスクールに入れたんですよ」
「うん」
「そしたら、スイミングスクールが合ってたみたいで、泳ぐのが好きになったんですよ。うまくはないけれど。多分、親にしたら『友達とかに誘われて、プールとか海に行こうってことになっても、泳ぐのがいややから、行かない』ということになるのを、気にしたのかなって思います」
「ほぉ、それなら安心やなぁ」
「安心っていても、着衣水泳の感触は知らないので、これからウェットスーツも着て、慣れていきたいですね」
「いいなぁ、楽しそうやなぁ。私は水が苦手やから、海や川は行きたくないなぁ」
「え(笑)? それなら、うちに住めないですよ。川の近くやから(笑)」
「ははははは(笑)」
「あ!」
「ん?」
「川の近くで思い出したんですけど、運動とか自由にしていいってことで、(スーパーマーケットの)○○まで、遠回りして散歩しながら行ってるんですよ」
「はい」
「すると、川沿いの道は砂埃がすごいし、セイタカアワダチソウが茂ってるしで、毎日にではないにせよ、くしゃみとか、目がかゆいとかは出てくることがあります」
「そうですか。フェキソフェナジンは、そういう『調子が悪いな』って時に飲む形でいいと思う。しばらくは。調子いいからね」
「はい、ありがとうございます」
「で、アンテベートってどのくらい残ってる?」
「もし、悪くなってから1週間使えるくらいはあるんですが、あまり放置しておくと古くなりますか?」
「そうやけど……最後に処方したのが6月なんですよ。それならまだ、もつと思います。だから、悪くなったら、手持ちの分を塗りながら、来てくれたらいいねんけど」
「はい、わかりました」
「これから、どうするの? クルーザー買うか(笑)?」
「いえ、まず、ボートスクールの免許を持っている人のための講習とかあるんですよ。それに行ったり、貸ボートで練習したいです」
「なるほど、そこからやな」
「そもそも、ヨットレースを観たところから、この話が今に至っているので、ヨットだって乗りたいし、シーカヤックも体験とかやってるところを知っているので、乗りたいです」
「そうですか。頑張ってな。ホンマに楽しそうで良かった」
「ありがとうございます」
今日はフェキソフェナジンをいただいて帰宅する。ありがとうございました。
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