喘息&貧血&皮膚炎を診て頂いているH先生のところへ行った。
「こんにちは」
「こんにちは。待たせてごめんね」
「いえ、とんでもないです」
「調子はどうですか?」
「まず、引っ越しできました」
「ほぉ(カルテの住所を見ながら)、駅にはすぐ出れるの?」
「今朝、N先生のところへ行ったんですけど、歩いて25分くらいでした」
「うーん、そうやなぁ、そのくらいかかるなぁ」
「途中、市役所がありますよね」
「うん」
「あのあたりが、自分のなかで『この辺まで知ってる』みたいなポイントやったんですよね」
「ははははは(笑)」
「市役所よりさらに南とか、山の方とかは全然知らないままなんやろうなって思ってました。
「で、引っ越しのためにアトピーがひどくなって」
「ちょっと診せてもらおうか。でも、それは仕方ないな」
「はい、そう思いました」
「荷物はいっぱいあったん?」
「あの、家具をそのまま使えるという約束やったんで、本と服と、あと日用雑貨を弟とか父の車で運んでもらったんですよ。だから、大げさな引っ越しというのはなかったんですよ」
「それは良かったね」
「その代り、打ち身がめっちゃできて。このまま女性保護シェルターとかに行って『恋人がこんなことをぉおお』みたいに言ったら、確実に保護してもらえるかなと(笑)」
「ははははは(笑)」
「……確かに背中、肩は掻き破ってしまってるし」
「それと、乳房の皮膚も結構ひどいかな」
「……これは、悪性のものではなさそうやな」
「はい。授乳パッドとか使ってるんですけど」
「それでいいと思う。あとテラコートリル軟膏は持ってる?」
「はい。使ってます。まだ大丈夫です」
「背中とかは、アンテベートを塗って痒みと炎症を抑えるほうがいいと思うねん。チューブ3本を渡しておくのと、飲み薬も出すんで、もし、これ以上ひどくなるようなら、途中でもいいから来てね」
「ありがとうございます」
「あ!」
「どうしたん?」
「六君子湯が欲しいんです」
「あれ? 胃が悪い?」
「野菜類は食べれるんですけど、肉とか無理なんです」
「そうですか。疲れも出る頃やと思いますから、楽になれるように出しておきます」
今日はフェキソフェナジン塩酸塩錠、アンテベートのチューブ3本、六君子湯を14回分いただいて帰宅することに。
受付で看護師さんと話す。
「引っ越しおめでとう」
「ありがとうございます」
「もう片付いたの?」
「あの、今までの生活で、出張とかもぱっと行けるように、コンパクトに生活してたっていうのがあって」
「うん」
「だから、新しい家が空きスペースだらけで『私って、空っぽな人間だわ』とか思って(笑)」
「それは、いっかい荷物を入れてから、本当に欲しいものを買い足していけばいいんよ」
「ありがとうございます」
「洋服とか、仕事道具とかはもう運んだん?」
「はい。もう生活に支障はないだけの荷物は、あります」
「昼間は明るくても、夜になったら暗いとか、地域によってはあるから、気をつけて!」
「はい」
「また2週間後ね」
「よろしくお願いします」
ありがとうございます。
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