最近、病院とかでわがままを言う患者が問題になっている。モンスターペイシェントと呼ばれている。
さらに、私も最近知ったのだが「私はマスコミ関係者だ」という患者のなかに、こうしたモンスターペイシェントという人がいるらしい。マスコミ関係者だから「いう事を聞かないと、後が怖いよ」というニュアンスで、わがままをいうパターンがある。「私の夫はマスコミ関係者」「私の兄は・・・」といったパターンもあるのだそうだ。
ただ「マスコミ関係者であっても、そう名乗らない人はたくさんいる」ということ。そう名乗らないで、トラブルも起こさないマスコミ関係者、名乗っていてもトラブルを起こさないマスコミ関係者のほうが、はるかに多いことを信じたいと思う。
私は、お医者さんではないのだけれど、あるサービスの契約をしに行ったときに「マスコミ関係者の人には、気をつけるようにという指示がある」という話を聞かせてもらったことがある。それは、一旦トラブルになった場合には、たとえば数年たった後にでも「私は、数年前こんなトラブルを経験した」といった形で、どこかで書かれているというようなケースもあるから、と上層部から言われているらしい。
私たちは、お医者さんに期待することが、大きい。何よりも、自分の生命を預ける、という思いがあって、お医者さんにお世話になるという感覚がある。そして、なるべくなら「すばらしい先生に見てもらいたい」という思いがある。すばらしい先生というのは、本来ならば「病気をよく診てくれる先生」というような意味だろう。
しかし、他人に期待をするということは、他人を「自分のフィルターを通してみる」ということだ。目の前の先生が見えなくなり「こうあってほしい先生像」みたいなものを、先生に投影してしまうこともあるだろう。
また「自分のわがままを聞いてくれる先生」を良い先生だと思う傾向も、あるかもしれない。しかし「自分のわがままを聞いてくれる」なら「他人のわがままも同じくらい聞いているはず」という注意が必要だ。自分に20分もの診察時間を割いてくれるとしたら、他人にも20分割く先生だということ。自分だって、それだけ待たされても仕方ないし、自分も他人を待たせていることに、気づかなければならない。
さて「私はマスコミ関係者」「夫は・・・」「兄は・・・」という言葉は、「私のわがままを聞かないと、悪評を流す」といった脅しで遣っている人が、多いのかも知れないと思う。はっきりいって、これだけインターネットが発達した社会であれば、マスコミ関係者でなくても「悪評を流す」といったことは、簡単にできてしまう。でも、こういう「悪評を流す」ということに関しては「私は警察官」「私は魚屋」とか言われるよりは「私はマスコミ関係者」と名乗られるほうが、めちゃくちゃ印象が強いことは確かだ。
私は、マスコミ関係者かどうかという以前に、一人の患者として、個性的なことを言いまくっている、はっきり言って。怪しい行動もしまくっている。
ごごごご、ごめんなさい。どどどどどうしようううう。
だけど、今見てくれている先生がたに「これだから、マスコミ関係者は・・・」と言われないように、気をつけたいな、と思う。私個人の個性的な振る舞いにかんしては、ちょっとだけ許してもらうとしても、わがままということにならないように、気をつけていこうと思う。
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