※※※記事の一部を修正します※※※
私が、ある掲示板に書き込んだ内容に対し、Web拍手やメールで、様々なメッセージをいただきました。
私を心配してくださるお言葉や、皆様のお考えなど、様々な内容でありました。
ご心配をおかけしましたこと、お詫びいたします。
また、温かいメッセージをいただき、本当に感謝しております。ありがとうございます。
掲示板に書き込みましたとおり、私は「いくら頑張ったって、欠陥品(病気)なんだから」という言葉に、初めは傷つき、抵抗し、やがて諦め、受け入れる道を選んでしまいました。掲示板に書き込みをした婦人科の病気だけではなく、メニエール病で難聴が再発したときも、他の病気にかかったときにも、「欠陥品なんだから」と思えば、一時は本当に楽になれたのです。
ただ「自分を貶める」ことも、「他人を貶める」ことも、同じくらい間違ったことだと、今は言い切れます。
私が「欠陥品だから仕方ない」という思いを抱き続けていた間、自分だけが傷ついていたのではなく、私を心配してくれた人、「欠陥品などではない」と私を信じてくれた、たくさんの人を、私が傷つけていたんですよね。
欠陥品だったのは、私の肉体ではなく、私の心だったのです。
他人と自分はつながっています。
他人に向かって「欠陥品だ」と言っていると、自分に返ってきます。
このブログはメニエール病をテーマとしたブログなので、メニエール病を例に書かせていただきますが、あらゆる病気・障がい、家庭の事情などに言えることだと思います。
「メニエール病にかかったなら、迷惑だから出社しないでほしい」
「メニエール病なんて気持ち悪いから、友達をやめたい」
「家族がメニエール病になってしまって、病人と暮らすのはうっとうしい」
正直言って、こんな風に思ってしまう気持ちは、わかるんですよ。私自身が、要介護者と暮らした経験もありますし、今も入院中の家族がおりますし、私自身も闘病しながらなので「あぁ、もう、病気なんて・病人の世話なんて、うんざりだっ!!」って思ってしまうことは、あります。
ただ、人間はいつ、逆の立場になるかわかりません。
あなたが病気になったとき、「迷惑だから出社しないで」と言われたら?
あなたが、友人から「気持ち悪いから、友達をやめたい」と言われたら?
あなたがご家族から「病人と暮らすのはうっとうしい」と言われたら?
あなたの大切なお子さんが「迷惑だから出社しないで・学校へ来ないで」「気持ち悪いから、友達になんかにならない」と言われたら?
あなたが、お子さんから「病人と暮らすのはうっとうしいから、施設へ行って。見舞いになど行かない」と言われたら?
何よりつらいのは「ひどいことを言われた」と傷ついた時に、「あなたが言ってきたことが、あなたに返ってきただけ。自業自得でしょ」と言われることなんですよ。そのときになって後悔しても、取り返しはつかないんですよ。
もし、今ひどい言葉を吐いてしまっていることに気づいたなら、「今後は言わない」と決めてください。自分の言葉のひどさに気づいてくださったなら、まだ救いの道はあるんですよ。
もう一つ、今になって思うことは「自分は欠陥品だ」という言葉の陰に隠れることで、それ以上傷つくことから、私は逃げていたのではないか、ということです。
「あれをしたい」「こんなことをやってみよう」と思っても、「欠陥品だからできない」と思っていれば、失敗して傷つくことはなくなるんです。
私は生物としては、100パーセント完ぺきな機能を備えてはいません。しかし「欠陥品だから」といじけていても、肉体は治りません。
それならば、他の生物とは違って、人間にしかない「心」「思い」をパワフルに・魅力的に育てることで、肉体的なデメリットを埋められるように、できればデメリットを補ってあまりあるような人間に、なりたいのです。
こう思えたとき初めて「この肉体を持って生まれて良かった。この肉体を持たせてくれて、この肉体でしかできない様々な経験をさせてくださって、神様ありがとう」と思えたんですよ。
現時点で、肉体的なデメリットをカバーできるほどの魅力を、私が備えているとは思えませんので、もっとパワフルに・魅力的になりたいと思います。
メニエール病だけではなく、あらゆることについて「○○な人は欠陥品・劣っている」という考えに固執していると、あなたが逆の立場になったときに、立ち直れないと思います。
だから、あなた自身のために「○○な人は欠陥品・劣っている」という先入観は、捨てていただきたいのです。自分に対しても、他人に対しても「○○だから」という決め付けを止めることができたときに、世界が違って見えると思うのです。
※※※記事の一部を修正しました。※※※
[1回]