「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。
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まえがき
先日、「『K先生が10年も付き合ってくださったお礼と記念に、私のできることならします』と言ったら、K先生にとって一番嬉しいことは何ですか?」とお聞きしたら、K先生は次のようにおっしゃいました。
「メニエール病で困っている患者さんをたくさんご紹介いただき、オペさせていただき、全員が完璧に治癒するというストーリーをプレゼントしてください」
皆さんは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をご存知ですよね?
それをベースに考えたストーリーですが、K先生へのプレゼントになるでしょうか?
【【【名医の糸】】】
あるメニエール病患者が、激しいめまい、耳鳴り、難聴などの症状に苦しんでいました。
そんなとき、メニエール病外科的治療法の名医につながる糸が、患者のもとにもたらされます。
患者は、めまいに振り回される毎日から抜け出せるのならと、糸を手繰り始めます。
糸を手繰りながら、ふと振り返ると、他にもたくさんの人が、助けて欲しいと糸を引っ張っています。
「糸が切れるかもしれない」
不安に思う患者に、名医は言います。
「僕があなたの手術をすることで、あなたが元気になれたら、次は他の苦しんでいる患者さんの助けになってあげてください」
患者は名医のもとで、内リンパ嚢開放術を受けてメニエール病の苦しみから解放されます。
患者は名医に「自分が次の糸になる」ことを約束します。
名医はたくさん手術をして、たくさんの患者さんがメニエール病から解放されます。
あとがき
青空文庫「芥川龍之介 蜘蛛の糸」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html
一度、別のストーリーを考えたのですが、あまりにもつまらなかったので、これは再考したものです。それでも後半部分「オペさせていただき、全員が完璧に治癒する」が実現できていません。
現実に「完璧に治癒する方法」はありませんので、フィクションの中だけでも何とかしたいんですが。
K先生、日夜、あほな妄想を繰り広げる私に、素敵な課題を与えてくださってありがとうございます。
「糸」とは何か?
この物語の「糸」というのは、医師や自分の人脈、書籍やインターネットによる情報、タイミングなどになるでしょうか?
私の場合、公立病院で担当してくださった先生の同級生がK先生、というつながりや、大学院が休暇の期間だったというタイミングなど、糸を手繰り寄せるポイントがいくつか、ありました。
圧倒的に不足していたのは「情報」です。私も公立病院の先生が教えてくれなければ、イソバイドを内服して、たまにメイロンを打ってもらう以外の方法があるなんて、知りませんでした。
私がなるべき「糸」は、「情報の仲介をする役目」ということだったのでしょう。
ただ、情報過多・情報の偏り・情報収集に夢中になり行動を起こせないケースなどにも、残念ながら私は出会ってきています。
私は仕事柄「情報リテラシー」の問題に触れることが多いです。情報リテラシーとは、「情報活用能力」や「情報を使いこなす力」と訳される言葉です。
患者にとっての情報リテラシーについて、もっと勉強し、考えていくことで、皆様にとってのより強い「糸」になりたいと思います。
自室の窓からは、JRの線路がいつも見えます。幼少時より電車の振動を感じてきましたので、今では「各駅停車か、快速か、あるいは特急のいずれが走行しているのか」が、電車の振動を感じるだけで、わかるようになりました。
先日、芦原温泉に行きました。料理は美味しく、温泉は気持ちよく、楽しい旅行でした。その帰りに、芦原温泉駅の留置線に留め置かれている保線車両を見つけました。白い雪に、黄色い車体が映えますね。
JR、私鉄、その他の鉄道が、客車をスムーズに走らせることができるのは、裏方ともいえる保線車両が頑張っているからです。
深夜に目が覚めることがあったなら、どこかから響いてくる「どががががががっっっっ!!!!!! がーんがーんがーん・・・」という、独特の振動に注意を向けてみてください。保線作業が行われているのかもしれません。
保線車両のなかでも、マルチプルタイタンパー(マルタイ)やバラストレギュレーターは、派手な存在です。
マルタイが開発されたことで、それまで人力で行っていたレールの歪みを矯正する作業を機械化することに成功しました。時間も短縮でき、人員も絞り込めるという頼りになる線路のお医者さんです。
また、バラストレギュレーターはマルタイの作業後に、かき乱されたバラストを整える、助手や看護師さんのような存在です。バラストというのは、線路の下に敷き詰められた砂利や石などです。
このような存在に比べれば、はるかに地味ですが、なくてはならないのが、バラスト運搬用トロッコです。トロッコは基本的には自力で走行することはできませんので、モーターのある車両に牽引されることが必要です。
マルタイ作業などが行われていないときには、ただ静かに留置線にとめおかれています。お医者さんや看護師さんを助ける、医療機器のような存在なのかもしれませんね。
この耳のホームページ・ブログや、美辞ん堂ふゆうという存在は、客車のように華やかなものでは「ないほうが良い」と私は思っています。注目されるとしたら、それは難治性メニエール病の患者がそれだけ増えていることになるからです。
それよりも、数々の保線車両たち、なかでも地味なトロッコのように、「誰も見ていないところでも、自分のやるべきことが、いつでもできるように力を蓄えておいて、そっと困っている誰かを支える存在」でありたいなぁ、と思います。
18時30分ごろ、アクセスカウンタが次のようになっていました。「何かいいこと、ありそうだ」と思えます。
「いいこと」と言えば、今日は精神科のL先生と宝くじの話をしました。自ら行動を起こさないと「いいこと」は近づいてくれません。「いいこと」に近づけるよう、頑張っていきましょう、お互いに。
「宝くじを買った事実を見抜く精神科医がいたなら」より
http://www.mypress.jp/v2_writers/fuyuu/story/?story_id=1965910
「あの、遅くなってしまったんですけど、ノートに何か書いていただいていいですか?」
「あぁ、そうですね・・・他の先生みたいに書けなくて、すみません」
「いえ、あの、ソ□□ンをあげるよとか」
「無理です」
「ふゆうは素敵で最高だよ、とか」
「はははは」
「1000万円あげるよ、とか」 ←ちょっとは黙れよ自分・・・。
「あ、そうだ。宝くじを買ったら・・・わけてくださいってことにしよう」
「はははは。宝くじを買って『複数の人間で買ったんで、当選金は山分け』っていう場合は、その場で全員の名義の通帳を作ってわける、というのがいいってきいたことがあるんです(←不確かです)」
「税金の関係で?」
「そうそう。贈与税の関係だとか(←不確かです)。あ、あのね、医事新報ありますよね」
「はい」
「医事新報の最新号に、なんか載ってるみたいですよね?」
「医事新報?」
「えぇ、明日発売のもの」
「はい」
「それの、目次に、そういうの載ってました」
「へぇえ。。。」
「私も、当然ながら、中身は知らないんですけど」
「よく見つけましたね・・・」
「私も、お医者さんだって宝くじ買うこと、あって当然だなあと思ってたんで、目に留まってたんですよ」
ノートを返してくださる。
「あの、私、宝くじかっても黙ってると思います」
「それが一番賢いですね。でも、僕は一応精神科医なんで、顔色なんかは観察してますよ(笑)。見抜きますよ(笑)」
「あ゛あ゛あ゛あ゛」
■.comMaster を意識したのは
この資格については、知り合いから聞いたりして、なんとなく知っていた。
昨年、企業情報管理士を受験し、主催団体から資格・検定SNSの招待状をいただいて入会すると、.comMaster を取得されている方がたくさんいらした。そのため、私も改めて意識するようになった。
.comMaster はCBT試験が行われており、自分で指定会場に予約を入れて、都合の良いときに受験ができる。このことは逆に「自分で受けると決めなければ、いつまでも受けないで時が流れる」ということ。
■.comMaster 受験を決めた直接のきっかけは
昨年は仕事が忙しく、8月〜10月で休みは7日しかとれない有様だったので、なかなか受験ができなかった。
10月12日が私の誕生日なのだが、私は誕生日が近くなると、映画「フラッシュダンス」を思い出すことが多い。理由はよくわからないけど、今年もふと思い出して、「主人公がオーディションを受けるのと、自分が試験を受けるのと、似ているのかもしれない」と思った。
そのあたりから「年明けには必ず、.comMaster★を受験しよう」と決めた。
■出願をする
2011年1月8日、まず.comMasterの公式サイトにアクセスし、出願方法を確認した。
するとプロメトリック社という、CBT試験の実施を請け負っている会社にID登録をして、出願をするらしいとわかった。ID登録は、住所、氏名などを記入していけば、誰でもできるようになっている。
日程は、いつまでも迷っても仕方ないので、今から申し込んで間に合う、一番近い日にしようと決めていた。
最短の日は1月15日だったので、予約しようと思うが、申込の寸前になって迷いが生じ、1月16日に変更した。今になれば、この変更が命をつないでくれたのだと思う。
試験会場は自宅の最寄の場所ではなく、梅田を選んだ。不合格だったとき、近所の会場だったらかっこ悪いからだ。
確認書が表示されるのでプリントアウトする。
■あと1週間しかない
私が受験勉強に使用したのはNTT出版「完全対策 .comMaster★ 問題+総まとめ」のみ。それまでにも、用語解説を読んだり、練習問題を解いたりしていたが、半分も頭に入っていなかったのが本当のところだった。
インターネット上で皆さんの合格体験談を検索すると、けっこう短期間で合格されている方もいるし、ある程度、勉強が必要だったという人もいる。
参考になったのは「IT資格情報提供の部屋」さんという有名なサイト。
IT資格情報提供の部屋
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pafu/index.htm
私の場合は、もう1週間しかないので、過去問を解くことにする。
1問解いて、答えを確認する。間違えた問題には、赤いマーカーで印をつけていく。A5のノートを100均で買って、間違えた問題と解説をコピーし、ノートの1ページごとに1問の割合で貼り付けることも、時間の許す範囲で行う。ちなみに、斎藤末広先生という情報処理技術者試験の世界で有名な先生が提唱されている「合格ノート」というものを参考に作っている。
斎藤末広先生のホームページ
http://www.yscon.co.jp/j/
■体調管理は?
メニエール病に関しては、心配は一切ない。
1月12日に、咳が止まらないため「16日に資格試験なんで、咳止めをいただきたいんです」という旨を、喘息を診て下さっているH先生にお話しする。
「痰がけっこうたまっているので、咳止めだけというわけにはいかない」とのことで、痰を出しやすくするお薬もいただく。
1月14日に、精神科の予約があったため、L先生に「16日に資格試験」「合格が難しいのはわかっているけれど、CBT試験を経験しておこうと思う」と手紙に書いて見せる。
「このような資格試験の情報って、どうやって仕入れるんですか?」
「新しく知り合った人から、こういう試験もあるよって聞く形ですね」
「あぁ、1つ合格したらまた1つって、広がっていくんですね」
こんな話をした。
■アクシデント発生
精神科の診察から帰宅した時点で、アクシデント発生。他人のプライバシーが絡むので、詳細は伏せるが、私は精神的な動揺がひどく、「胃の内容物を全部吐く」くらいのことはやってしまったと思う。
L先生に診察してもらって楽になった。
翌日にはH先生に、水分とブドウ糖補給のための点滴を打っていただいた。H先生は「感染症の疑いはないか?」の確認をされたけれど、こちらが話すこと以外は、無理に聞くことはなく、本当にありがたかった。
L先生もH先生も「試験には行けないもの」と思われたようだった。
しかしながら、点滴と精神療法でずいぶん楽になったので、私自身は「受験は問題なくできる(合格するかは別の問題)」と思えていた。
■寒波襲来
もう1つの問題は、この冬一番の寒波とかいうものが襲ってきたことだった。その日はセンター試験も行われており、試験の開始時間を繰り下げる会場が相次いだようだった。
JRは非常によく止まるので、早くに梅田まで行って、カフェなどで時間調整をすることに決めた。
また、試験会場が「第三ビル」であり、地下鉄谷町線「東梅田」という駅で降りたほうが便利なため、JRを早く離脱し地下鉄を利用することを考える。
■試験会場に行くと
まず受付で、プロメトリック社のIDカードを作ってもらう。
「カンニングは禁止」といった注意事項を了承した旨のサインと時刻を記入する。
身分証明書(私は写真付き住民基本台帳カード)とプロメトリックIDカード以外は、ロッカーに入れて鍵をかけなければならない。
受験会場に来ている人は、CBT試験やCBT学習など様々な目的があってきているので、隣の席の人であっても、全く違う試験や研修を受けていることになる。だが、共通の決まりごと(係員を呼ぶ方法など)はあるので、説明を受けた後にコンピュータルームに入室。
■試験開始
画面にIDを入力すると、試験がスタートする。
こうなったら、あとはおぼえてきた知識をもとに、試験に解答するだけだと開き直ることができる。
試験を実際に受けて感じたことは、「電車に乗っている間も、できるだけ過去問を読んでおくと、似た問題が出ることはある」ということ。最初の数問が解答できたのは、このためだと思う。
次に「事前に仕入れた知識に、振り回されないほうが良い」ということ。「時間が足りない試験」と聞いていたので、私は焦って解答しようとしていた。しかし、わからない問題が続いたときに「この調子で、最後まで解答を続けたとしても、自信のない解答ばかりが積み重なってしまう」と気づく。一つ一つの問題を丁寧に解答するよう心がけ、結果的には試験時間を残した状態で、解答が完了する。
「難しいが問題が続いても、次には簡単な問題が出るかもしれない、と思えば落ち着く」ということも、身をもって経験した。
■試験終了のときには
CBT試験は多くの場合「その場で合否が判明する」仕組みになっている。私もそのことは知っていたし、知っていたからこそ、「終了」のボタンを、なかなか押せなかった。
「終了を押したら、合否が判明してしまうので、怖い」
逡巡の末「終了」をクリック。簡単なアンケートに参加した後に合否が表示される。
■試験結果
結果 合格
と表示される。
・・・え?
・・・え?
・・・え?
信じられない気持ちのままログアウト操作を行い、退室。
受付で結果のレポートをいただき、入退室管理の一覧表の「退室」の欄にサインをして、ロッカーから荷物を取り出し、帰宅する。
■メールで友人に報告
試験を応援してくれた友人にメールで報告する。「良かったねぇ」「すごいなぁ」と喜んでもらえる。
■後日談
精神科L先生に、アクシデントの解決のために診察をお願いしたので、試験のことも報告する。
L先生は「こんな大変ななかで、よく合格できましたね。おめでとうございます」と言ってくれた。
ここ数日は、「大変」だからこそ、「喜び」を心の中に持つことすら許されないように思っていたけれど、L先生の言葉に「これは喜んでも良いことなのだ」と思えた。
内科・皮膚科のH先生に、喘息(? 心因性の咳かも・・・)のために診察をお願いし、試験のことも報告する。
「え、試験って、行ったん?」
「はい」
「行けたんや?」
「はい、おかげさまで」
「あ、そうやったんや。すごいなぁ、よく頑張りました」
「よく頑張りました」←看護師さん
「ありがとうございます」
婦人科のT先生のところへ、予約に合わせていく。試験のことも報告する。
「もしふゆうさんが、この試験のようなトラブル対応の仕事を、本当にしてたとするやん?」
「はい」
「もし、うちのパソコンが調子悪くなったときに、来てもらった人がふゆうさんやったら、焦るかもしれんな(笑)?」
「はははは(笑)。どんな気持ちになるんでしょうね?」
T先生は、相変わらず発想が、独特だなぁ。。。
■終わりに
お世話になった皆様、ありがとうございました。無事に合格できたのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
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