慶事と弔事が重なってしまった場合に、残念ながら慶事を欠席して弔事を優先する、ということは、マナーとして知られている。自分も、非常に残念に思いながらも、そのようにした。
また、その後になって、過労から自分の体調が悪化して、枕から頭が上がらないような日があった。
何とか回復しようとしている自分に、多分、慶事に関する友人から、絶縁されたのだと思える現実が待っていた。
もしも、自分の体が二つあったら、自分は慶事と弔事の両方に参加したかった。もしも、自分の心が二つあったら、慶事を喜び、弔事を悲しみたかった。
もしも、自分の体が三つあったら、一つは友人のために、一つは弔事のために、一つは自分の体を治療するために、使った。
友人を祝う気持ちに、一点の曇りもなかった。それは本当。
だからこそ、慶事を控えている友達に、自分の不幸ごとは話さないで、逆に、いつ打ち明ければいいかということに、真剣に悩んだ。でも、そんなに悩んだ結果として、こんな現実が待っているなら、自分はただの馬鹿だったのかと思える。どうすれば、友人に気持ちが伝わったのだろう?
あなたを祝う気持ちには、間違いはないんだけど、でもね、同時に亡くなった人を悼む気持ちもあるんだ。それぞれに「時」「タイミング」というものがあって、それは、私の力では、どうしようもなかった。
欠席して、ごめんね。
それ以上の、何もいえなくて、ごめんね。
追記
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