昔、何かのドラマを観ていたら、印象に残る話をしていた登場人物がいた。
「人の上に立つ人は、誰かが何かを発言した時、言葉をそのまま受け取るだけではなく、なぜそういう発言をするのか、気遣えないといけない。たとえ、その言葉に反論し、やり込めることができても、言葉に隠された気持ちに気付かなければ、何も解決しない」
このドラマを観ていた私はまだ学生だったので、あまりピンとこなかった面もあるのだけど、
「友人が何か発言したとき、『なんでこう言っているのかな?』と考えられるようになりたいな」
程度のことは思った。
さて、これまで私が実際にお会いして、話してきた人の中で、
「この人には、話しても大丈夫」
「ちゃんと聞いてくれる」
って思った人には、確かにこういう気遣いがあるように思う。
たとえば私が
「○○月○○日に、◆◆がありました」
と話すと、まずは言葉通り聞いてくれる。
続いて、
「わかりました」
「そうですか」
と、「あなたの言葉を受け止めましたよ」ということを示してくれる。
そして、毎回ではないにせよ、
「それを、なぜ僕に話してくれたの?」
とストレートに聞いてくれたり、
「◆◆はうまくいったの?」
という形で、「◆◆について話したいなら、言って良いんだよ」と促してくれることもある。
私も、心の中で友人を気遣っているだけではなく、こういう形で表現できるようになりたい。
手本となってくれる人はいるのだから。
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