2008年10月16日から、喘息手帳と基礎体温表への記録が再び始まっています。しかしその内容は投げ遣り、いい加減、鎮痛剤の使用状況もまるで分からないような書き方です。
おそらくは不正出血が始まってしまったために、とりあえずは記録を再開したものの、意欲的に書くということはなかったのです。その証拠に、2,3日ほど続いて、不正出血が止まると、記録内容も投げ遣り、いい加減、飛ばし飛ばしになっています。
実はこのとき、私には気になっていることがありました。相手方のプライバシー保護のため、日付をぼかして書きます。
私は介護中であったために、ある方の結婚式への出席ができませんでした。本当はその人の結婚式に、出席したい気持ちは強かったのです。ただ、父方の祖母、母方の祖母、二人ともがいつどうなるか分からない状態では、直前になってキャンセルする可能性も高く、迷った末に出席を辞退しました。
お祝いは祖母の介護の合間に、時間を見つけて選び、贈らせていただきました。
祖母が亡くなったこと、そして私が体調を崩していることは、結婚式後のいつのタイミングでお伝えすれば、相手方のお祝い気分を壊さなくて済むかと悩みました。
ちなみに、メニエール病を重症化させてしまう患者には「他人の目を気にする」という性格の傾向があります。このことは、ちょうど良い程度に気にする分には、人間関係を円滑にしてくれる、すばらしい特質となります。
しかし過剰に気にするようになると、患者本人にとっても苦しいし、周りにとっても「気を使わせていることが分かって苦しい」という状態になります。特に冠婚葬祭のことで気を使ったり、使われたり、あるいは失礼なことがあったりすると、お互いに一生の思い出となって残ってしまいますので、うまくいく方法があればいいのにと、今も思います。
さて、こうした悩みの中に、ある方からの救いのメッセージが届きます。
「そうした悩み事というのは、すぐに解決はできないだろうし、多くの人が悩む事態だと思う。ストレスがなくゆったりとした生活を送るように、というのがメニエール病患者へのアドバイスとして言われているが、非現実的なアドバイスをしても、どうしようもない場合もある。そういう場合に、メニエール病を悪化させないためには次のことを守ろう。
●水分を良くとり、運動をして汗をかくことを、心がけよう。
●そうすることで、体の実質的ストレスを減らすことができ、内耳への影響を抑えられる。
●またイソバイドを飲むなら、適量を見つけるということも大事」
私はこの日から、買い物に行くときなどに、少し早足で歩くことを心がけたり、生姜湯を飲んだりという努力を、少しずつですが、始めるようになります。
11月のある日、私のもとへ一つの小包が届きます。
小包に入っていた、結婚式へ出られなかった私へのメッセージ。それは「この人は、今後の付き合いはやめたいと思っているんだな」と、思えるものでした。
友達だからこそ「介護で忙しい」ということは、わかってくれると思った。
でも、その相手にしてみれば、友達だからこそ「介護を差し置いてでも結婚式に出てほしい」という思いがあったのかもしれない。
この連絡をほぼ最後として、残念ながらこの友達との絆は、失われてしまったのだと思います。
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