2009年2月23日、婦人科のT先生に「自律神経の薬を飲みたいです」と申し出ました。
「どうしたん、いきなり」
「布団から起きられへんようになって。で、内科医院と精神科医院で『自律神経の薬を出せば、改善する可能性はある。あるけれども、婦人科の薬(ルナベル配合錠)を飲んでいる人に、どういう影響があるのか、私には分からない』といわれて」
「あぁ、なるほど。まず、自律神経系の薬を同時に飲んでも、矛盾はありませんよ」
「あ、そうなんですか」
「そしてまた、ホルモンのバランスを、人工的に調整しているのだから、体調に影響が出ることもありますね」
「そうですか」
「でも、全部婦人科の影響かって言ったら、そういうこともないと思うけど」
T先生が選んでくださったのは、カルナクリンという薬でした。ルナベル配合錠をやめて、ホルモンバランスを自然な状態に戻してみて、カルナクリンを服用しながら経過を見る、という方法を示してくださいました。
「カルナクリンは、メニエール症候群にも使うことがありますよ。耳も良くなったらえぇのになぁ」
「ありがとうございます」
結果的にはこのカルナクリンが効いたのか、体調は良い方向に向かいました。
3月5日、再び婦人科のT先生の前に立ったときには、T先生は「驚いた」とおっしゃいました。
「ものすごいすごい良くなってるよな、前に比べて。前来たときは、どうしようかと思うほどやったからな」
「はい、めっちゃ楽です」
「前と全然ちゃうもんなぁ。びっくりするくらい、今の方がいいわ」
「それ、内科の先生も言ってはって、前来たときは、どうしようと思ったって」
「カルナクリンを出したんは、結果的には僕やけど、内科の先生の自律神経っていう言葉がなかったら、どうしようもなかったからなぁ。さすが、内科の先生は、よく診てはるわ。前も言ったけど、カルナクリンは、メニエール症候群にも使うことがありますよ。耳も良くなったらえぇのになぁ」
「ありがとうございます」
予定通り、しばらくカルナクリンを続けながら、自力で排卵を起こすことができるかどうか、排卵があった場合のPMSや月経困難症の程度はどうか、といったことを観察することになります。
「もし、次のときまた、死にそうになっとったら、ごめん」
「死にそうになること自体はいいねんけど、ふゆうさんの場合は、死にそうになっても、病院へは来るやろ?」
「うん」
「それやったら安心や」
こんな冗談も出るくらいの余裕が、生まれていました。
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