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普通の日はないんですか!?

「大きな波に流されるのでも、逆らうのでもなく、波に乗って進みなさい」と、教えてくれたのはあなたでしたね。

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エコーの部屋

外科へ行った。今日は乳腺エコーと診察。

まずはエコーの部屋へ行く。技師さんが呼んでくださる。

「今日は2人で担当させていただきます」
「はい。よろしくお願いいたします」
「症状はどういう感じですか?」
「乳汁が出るのと、痛みが強いときがあります」
「手術は一度、受けられていますよね。そちら……左ですね。左側ですか?」
「はい」
「右側はどうでしょうか?」
「今は、右側は何もないです」

「では右から診させていただきます。気になることはありますか?」
「いえ、えーっと、エコーの機械がT芝かどうか(笑)?」
「そうですよ(笑)。ジェルを温かくできるタイプのいいほうです」

この後、エコーの機械について話す。

「機械もの、お好きなんですね。電車もお好きですもんね」
「ん? え、え、それ私、言ったことありました?」
「はい、初めにこの病院に来られた日に! 『時間があったから検車区に行ってきました』って」
「ぐはぁあああ」

「実は、各路線の駅名を並べた替え歌ってあるんですよ」
「え、そうなんですか?」
「はい。駅名をおぼえるためには、すごく便利なんですね。でも、私は電車に乗っていて駅名のアナウンスがあると、その歌を全編再生してしまうんで、本とか読めないんですよ(笑)」
「ははははは(笑)」
「で、なんとか早送りで再生しても、また次の駅のアナウンスがあるから(笑)」
「ははははは(笑)」
「最近は、『なんば』からじゃなくて、『萩原天神』から再生できるようになりました」



この後、S先生に関するうわさなどを撒いてエコーは終了。

「では、検査結果を書いてS先生に読んでいただけるようにしますね」
「はい、ありがとうございました。『ふゆうはいい女です』って書いておいてください!」
「ははははは(笑)」

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思えば去年の今頃は

去年の今頃は循環器の先生のところへ通い始めたばかりで、ハント症候群にかかり、さらに乳房の手術も決まっていた。

言葉だけを並べると、悲惨な時期だったようにも見えるけれど、手術をしてくれたZ先生や、イレギュラーな相談に快く応じてくださったY先生、そういう色々な人に一番助けてもらった時期でもあった。

そして、エコーでしか観察できない人間の胎児が誕生を待ち望まれるのとは違い、エコーで発見された腫瘤は初めから取り除かれる前提で話をされることが、なんだか悲しくなったのもこの時期だったなぁ。
自分から切り離された組織は、最後の1か月ほどの間に、少しでもいい思いができたのかなぁ?

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願い続けて良かった

外科のS先生のところへ行った。

「おはようございます」
「はい、おはよう。調子はどうですか?」

T先生がノートに書いてくれた部分を見せる。

「……(乳房は)今も、痛い?」
「はい」
「両方痛い? 左だけ?」
「左だけ」
「痛みというのは、毎日変わらないんかな? リズムみたいなものはある?」
「あの、排卵を起こすことができるようになったのが、昨年12月だったので、その頃から痛み出しました。で、基礎体温表と照らし合わせて、排卵の直後から痛みのピークが来るのが分かって、痛み止めとかを、何とか使うようにしてるんやけど」

「痛み止めは、何を?」
「ボルタレンSRを使っててんけど、ボルタレンサポの50mgを持ってて、ひどいときは使ってます。冷や汗が出たり吐気がしたり、脳貧血みたいになったりすることがあって、T先生が『痛みに対する反射やと思うから、痛みを和らげるしかない』って言わはって」
「うん」
「で、ある時、胃がチリチリ痛んできたなぁと思ってたら、夜中に猛烈な吐き気がしたことがあって」
「うん」
「とりあえず手持ちのネキシウムを飲んで、あとで近所の先生にフェルターゼとかもらって、凌ぎました」
「そうかぁ。大変やったなぁ。ちょっと横になってな」
「はい」

触診と、細胞診ができるかチェック。

「今は、分泌物が採れない」
「そうですか」
「月経はいつ?」
「あの、今が6日目」
「あぁあああ。ピーク過ぎた感じやな」
「はい(笑)」

「さて、今後どうするかやけど。基本的にT先生の言うとおり、痛みは痛み止めを使って止めるほうがいい」
「はい。T先生だったと思うけど、迷走神経反射が起こったときに、転倒したとか、転落したということが一番怖いからって」
「うん。そうやな。できるだけ起こさんようにするには、黄体期の短期間をボルタレンサポとかで乗り切っていくしかない」
「はい。あの吐気とかは、ナウゼリンとか使っていいの?」
「そうやな。ガスターとかサイトテックは出してるからな」

「あの、どういう状況になったら、心配すればいいの?」
「は?」
「今は、乳腺症の痛みだってことを感じるけれど、たとえば『痛みがなくて血乳が出てきた』とかの状態だったら、心配すればいいの?」
「今は、こうなってしまったら、症状がどうだから心配とか、安心ということは言えない」
「え? そうなの?」
「乳腺症でも、痛みがなかったこともあったやろ? 逆に、悪性の何かだったとしても、痛みがないとは言い切れない。だから、症状は症状で対処しつつ、定期的にエコーなり細胞診で診ていくしかないと思う。次回はエコーを先に入れるんで」
「はい」
「朝いちばんでいい?」
「あ、あの次回、事務的な手続きを先にせんといけないから、朝いちばんだと厳しい」
「よし、ちょっと遅めにするわ」

「で、あの、心電図と甲状腺とかの結果を」
「……正常な感じやな?」
「はい。あの、既に伝わってる部分はあると思うけど、実は入院してた時に、行けなかった取材があって」
「うん」
「で、あとからP先生のお名前を……」
「あぁあああ」
「そのとき、取材に行っていたら、後から書類を見ていないとは思うから、縁って不思議やなって思いました」
「ホンマやなぁ」
「でも、P先生はあまり口数が多くないとか教えられてたけど、それって何やったんですかね(笑)?」
「思うに、P先生のツボやったっていうのは、あると思うねん。それだけ力を入れてることを、知ってくれてる誰かがいるっていうことは、嬉しかったと思う」
「そうかな?」
「ただPさんが、そんなに話すっていうのは、俺からしたらちょっと意外かなぁ」
「え、でも、最初からわりと話はしてくれてはりましたよ」
「そりゃあ、最初は検査の説明とかせんとあかんやろ(笑)?」
「はい」
「でも、今みたいな話を自分からするほうやとは、思えへんかったなぁ」

「あの、T先生と会えたんですよね」
「うん。3時間くらい居ったなぁ」
「3時間!? そんなに愛し合ったんですか?」
「うん。3時間は居ったと思う」
「T先生が『俺だけ、S先生やM先生に会えてないのは不公平だ』って言いまくってたけど、今は私だけ、M先生に会えてない」
「ははははは(笑)。Mに会ったらどうしたいん?」
「抱き着きたい」
「あのな、期待せんと待ってな(電話をかける)」
「え? ちょっと待って。ちょっと待って! マジ? ストップ、ストップ!」

というわけで、M先生と会えることになった。
M先生は髪がちょっと伸びていた。そして相変わらず大きかった。

「久しぶりやな」
「こ、こんにちは!」
「どうや、調子?」
「あ、あの、おかげさまで、あの。忙しいんですよね?」
「うん、まぁな。この前、手紙くれたやろ?」
「はい」
「喧嘩するなとは言わんけどな、あんまり引っ張りやな。全部言うことを聞けってわけじゃないけど」
「はい」
「早く和解しなあかんで(笑)」
「ありがとうございます」

「あの、T先生と会えたって」
「うん」
「3人で愛し合ってたって」
「ふっ……ふっ……まぁ、楽しかったよ(笑)」

M先生、ありがとう。手紙のこともおぼえててくれて、ありがとう。
そして、チャンスを作ってくれたS先生、ありがとう。

ちょっとずれてる感謝かもしれないけど、3人で会ってくれてありがとう。
そんなに楽しかったんだってことを聞いて、願い続けてきてよかったって、心から思えました。
本当にありがとう。

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Z先生に会いたい

乳房を手術してくれたZ先生。
会えないままになるんやろな。。。

Z先生は、入院中に顔を見に来てくれたとき、
「S先生やM先生は、何時頃に病棟に来ると思うよ」
って、さりげなく教えてくれはった。

Z先生が仕上げてくれた私の傷を、回診で診てくれた先生は、あまりのキレイさに驚いていた。

S先生、M先生、そしてC先生(S先生の代診で会った)は、
「Z先生はかわいいなぁ」
って、口をそろえて言ってはった。

これからは、症状をS先生に話したら、適切な対応をしてくれはると思うし、そういう意味での不安はない。でも、大きくてかわいいZ先生に会いたかったなぁ。

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( ..)φ

身体が痛むときは、何か理由がある。

でも私には、細胞たちの言葉が分からない。

胸の腫瘤が切り取られることが決まったとき、私はまだ腫瘤の言葉を聞いたことがないという事実を、寂しいと思った。
せめて、この世で一つか二つくらい、楽しい体験をして欲しいと本気で思ったのだ。

痛むのは良い。
分かってあげられないことが、申し訳なくてたまらない。
あなたたちが、少しでも楽になれるなら、何でもする。
だから、あなたの望みを私に教えて。夢の中ででもいいから。

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